ビジネスシーンでよく使われる

「恐れ入りますが」

という言葉。


この言葉を使いこなせるようになると

ビジネスマナーも板についてきた感

があります。


しかし、よく使う便利な言葉なだけに

どんなシチュエーションでも

とりあえず「恐れ入りますが」から入れば良い

と本来の意味や使い方が意識されることなく使用されている節もあります。




そこでこの記事では、

「恐れ入りますが」

  • 意味
  • ビジネスでの使い方
  • メールでの具体的例文
  • 類義語

について詳しく紹介していきます。

「恐れ入りますが」の意味

「恐れ入りますが」は

「恐れ入る」

「恐れ入ります」

「恐れ入りますが」

と変形していった言葉です。


そこで、「恐れ入る」の意味ですが、

  • 相手からの行為に感謝をする
  • 目上の人やお客様に対し、失礼や迷惑をかけてしまって大変申し訳なく思う
  • 優れている点に、すっかり感心してしまう

と3つあります。


ビジネスシーンにおける「恐れ入りますが」の意味は、2番目の

「目上の人やお客様に対し、失礼や迷惑をかけてしまって、大変申し訳なく思うこと」

として使われています。


「恐れ入ります」という言葉は、

動詞の「恐れ入る」の連用形に、丁寧語の「す」が付いたものです。


丁寧語であり、敬語表現としては弱いものではありますが、

言葉の本来の意味として

「目上の人やお客様に対し」

とありますので、

目上の方やお客様に対して使用することに問題はありません。

「恐れ入りますが」の使い方

取引先とのやり取りや接客の場面において

「恐れ入りますが」

は便利な言葉として使われています。


というのも、「恐れ入りますが」は、いわゆる

クッション言葉

として、

相手に伝えにくい言葉を柔らかく伝える魔法の言葉

と考えられているからです。

クッション言葉の詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
↓↓↓
電話対応で使えるクッション言葉を一覧で!実践での使い方や例文もあわせて


ですので、実際には、

相手に手間や面倒をかけることをお願いするとき

に使われます。


先ほどご紹介した、「恐れ入りますが」の意味が

「目上の人やお客様に対し、失礼や迷惑をかけてしまい大変申し訳なく思うこと」

からもそのような使われ方はイメージできるかと思います。


例えば、

○○の確認をお願いいたします。

とお願いするよりも、

恐れ入りますが、○○のご確認をお願いいたします。

と、「恐れ入りますが」から始めることで

あらかじめ、”大変申し訳ない”という気持ちを伝えて、柔らい印象を与えることができる

というわけです。



「恐れ入りますが」を使ったメール例文

それでは実際に「恐れ入りますが」を用いた例文を確認していきましょう。

いずれも、相手方に何らかのお願いをするシチュエーションで使用されています。


相手方に手間をかけてしまうことについて、

あらかじめ大変申し訳ないと思っていることを伝えることが目的です。

【打ち合わせ日時指定の依頼】

サンプル株式会社 浦島 太郎様

平素はお世話になっております。
竜宮株式会社 亀甲です。

この度は弊社の○○をご注文いただきありがとうございます。

早速ですが、近日中に御社へお伺いしたうえ、詳細について打ち合わせしたく存じます。

つきましては、大変恐れ入りますが、来週○月○日までの間で、ご都合のよろしい日をご指定いただけますでしょうか。

何卒、よろしくお願いいたします。

署名

【再見積りの依頼】

サンプル株式会社 浦島 太郎様

いつも大変お世話になっております。
竜宮株式会社 亀甲です。

早速のご対応ありがとうございます。

ご提出いただきました見積書について検討させていただいた結果、率直に申し上げますと、他社と比べ、約3%の価格差がございます。

つきましては、お手数をおかけして大変恐れ入りますが、事情ご賢察のうえ、再度見積書をお願いしたく存じます。

誠に勝手ではございますが、よろしくご高配賜りますよう、お願いいたします。

署名


【回答の依頼】

恐れ入りますが、○月○日に当社主催の○○説明会への出席の可否について、メールにてご回答いただきますようお願いいたします。

【確認の依頼】

恐れ入りますが、ご質問につきましては、当社ホームページのFAQをご参照願えますでしょうか。

「恐れ入ります」の類義語

シチュエーションに応じて、

「恐れ入ります」と以下の類義語との使い分けができると

社会人としてさらにワンランク上の対応が可能となります。

「恐縮ですが」

「恐縮です」は、「身も縮むほど恐れ入ること」という意味です。


先ほどのメール例文を置き換えると、

大変恐縮ですが、事情ご賢察のうえ、再度見積書をお願いしたく存じます。

となります。


「依頼」、「お礼」、「お詫び」に対して用いられる言葉としての意味もあります。

「お手数をおかけいたしますが」

「お手数ですが」には、「お手間を取らせて恐縮ですが」という意味があります。

さらに丁寧な言い回しとして

「お手数をおかけいたしますが」

とすることで、目上の方やお客様への丁寧な依頼の言葉として用いることができます。


先ほどのメール例文を置き換えると、

大変お手数をおかけしますが、来週○月○日までの間で、ご都合のよろしい日をご指定いただけますでしょうか。

となります。


ちなみに、これらの言葉はいずれもクッション言葉の一つです。

まとめ

今回は「恐れ入りますが」という言葉について解説していきました。

「恐れ入りますが」は、相手を気遣いつつ柔らかくお願いができる素晴らしい言葉です。


この記事で紹介した具体例を参考に、

ぜひ「恐れ入りますが」をメールで使いこなしましょう!


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。