カメチキン
はがきの「行」ってどう消すのがマナーなんでしょ?
うさロング
「宛」の場合も同じですね。消し方とあわせて、様や御中の書き方も紹介しますね!
返信用のはがきや封筒にあらかじめ記載してある
「行」「宛」
いくら訂正しなくちゃいけないからといって、
・●(黒丸)で塗りつぶす
・修正液で修正する
なんてことしてませんか?
実は、
「行」「宛」の消し方にもマナーがあります。
そこで、この記事では、
- はがきや封筒の「行」「宛」の消し方
- 「様」「御中」の書き方
- 横書きの場合
について詳しく解説していこうと思います。
「行」「宛」の消し方
消し方のマナーはズバリ、
二重線で消す!
たったこれだけです。
(;^_^A
●(黒丸)や修正液でも消したって同じじゃないか、と思ってしまいそうですが、
それだと
間違っていたから修正した
という意味になってしまい、相手方に失礼にあたります。
なので、
マナーとして「行」と書かれたのはわかっていますよ!
と示すためにも、二重線で訂正するというのがマナーなんです。
具体的な消し方は、
- 縦の二重線
- 斜めの二重線
どちらでも構いません。
「様」「御中」の位置・書き方
「行」などを二重線で消したうえで、「様」「御中」に訂正しますが、文字の位置を含めた書き方は
宛名の最後の字と「様」「御」の字が並ぶようにずらした位置に書く
のが正式なものです。
ただ、
最近では宛名に続けた位置に書くことが多くなってきて、
それがマナー違反というわけではありません。
うさロング
後ほどイラストで紹介しますね。
消し方と書き方をイラストで確認
それでは、「行」の消し方と「様」「御中」の書き方をイラストで紹介しましょう。【「様」の場合】
(縦の二重線)
(斜めの二重線)
うさロング
訂正の二重線は、定規を使ってきれいな二重線を引くと印象が良くなりますよ!
【「御中」の場合】
(縦の二重線)
(斜めの二重線)
「行」の部分は「宛」でも消し方は同じです。
- 御中:個人名がわからないので組織名の後につける語
- 様:個人名がわかっているときに個人名の後につける語
と使い分けます。
「様」「御中」の詳しい解説についてはこちらの記事をご確認ください。
↓↓↓
御中・様・行の使い分けを一覧で|同じ宛名に同時に使うことはできる?
横書きのはがき・封筒の場合
横書きの場合は、横の二重線で訂正します。
「様」「御中」の位置、書き方も縦書きと変わりません。
【「様」の場合】
【「御中」の場合】
「行」はなぜ消すのか
「行」「宛」を消してから、「様」「御中」へ書き換える方法を紹介してきましたが、最近では、こんな声も多くなっています。
返信用封筒の「行」を消して「様」や「御中」に書き換えるの、茶番で馬鹿らしいから、やめた。
— UG (@idealstream) 2018年8月22日
「行」と印刷されてるのを「様」や「御中」に直して送るという日本独特の慣行はほぼ無視してそのまま送ることにしています。
— Daisuke Tano (@tanosensei) 2018年7月29日
そもそも、なぜわざわざ訂正しなければならない「行」などを使うのでしょうか?
たしかに、
訂正させる手間が失礼じゃないのか?
という疑問と不満もうなずけます。
しかし、日本では『謙譲語』という言葉があるように、謙ることで相手を立てて敬意をはらう「気持ち」をあらわしています。
返信用はがき・封筒を送付する側は、
自分への敬称を避けつつ相手を立てる気持ち
を込めて「行」などを使用しています。
同じように、返信の際にも、やはり
敬意を込めた気持ち
から「行」などを「様」や「御中」に訂正するのです。
どちらも相手先に込める敬意の気持ちをもって行なう美しいマナーです。
うさロング
「訂正させる手間」と考えるのではなく、そうした相手を立てる気持ちを大切にしたいですね。
まとめ
カメチキン
相手を思いやるマナーを大切に、心を込めて「行」を訂正しますね!
うさロング
美しいマナーをお互い尊重したいですね。
まとめると、
返信用はがき・封筒などの「行」「宛」の訂正は、
二重線でOK!
「様」「御中」への書き換えは、
宛名の最後の字と「様」「御」の字が並ぶ位置に書くのが正式
ですが、そこまでこだわる必要はありません。
「行」を訂正するなかに、お互いを敬う気持ちが込められているんですね。
こうした美しいマナーを大切にしたいものです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。