「キックオフ・ミーティング」とやらの案内が来たんですが、サッカー好きの同僚の冗談でしょうか?
いえいえ、ちゃんとビジネスでも使われる言葉ですよ。節目のミーディングで大事なものなんです!
ビジネスシーンで
といった言葉を耳にすることありますよね。
キックオフ
といえば、サッカーの試合の開始の合図のことですが
どうしてサッカーのキックオフがビジネス用語として使われるのでしょうか。
野球の試合開始を意味する
プレイボール・ミーティング
ではダメなのでしょうか?
この記事では、そんなキックオフを使った
キックオフ・ミーティングなど
キックオフ + α
について徹底解説していきたいと思います。
Contents
「キックオフ」の意味
大辞林では、とされます。
- サッカーやラグビーなどで、ハーフウェーラインの中央からボールを蹴って試合を開始または再開すること。
- (比喩的に)事業や行事などを開始すること。
もちろん、この記事で紹介するのは、2つ目の意味。
”比喩的に”とあるように、
英語の、
- kick(キック)=蹴る
- off(オフ)=離す →蹴って離す
が転じて、
事業や行事の開始を意味するような言葉としても使われるようになったんですね。
「キックオフ」を使った由来
開始の意味でキックオフを使ったのはなぜなんだろう…
例えば、野球の試合開始の合図である
プレイボール!
でもよいのでは?
と気になりますよね。
実は、
キックオフとプレイボールでは微妙にイメージが違います。
というのも、
キックオフは、審判の笛の合図のあと、選手が主体的にボールを蹴りだす行為
なので、積極的なイメージがありますね。
一方、
プレイボールは、
野球・テニスなどで試合を開始すること。また、審判員の試合開始の宣告の言葉。
(大辞泉)
のことで、
審判の宣告による点が、
選手目線で考えると少し受け身なイメージになります。
そうした、
積極的かどうかのイメージの違いから、キックオフが使われるようになったんですね。
人から言われて動くプレイボールよりも、
自ら動くキックオフのほうがイメージに合うと思いますが、いかがでしょうか?
アイスホッケーでは、審判が投げ入れたパックをスティックで奪い合うフェイス・オフ
バスケットボールでは、ティップ・オフ
といった開始の合図がありますが、
それらと比較しても、やっぱり
キックオフが一番しっくりきますね。
「キックオフ」に似たビジネス用語「ローンチ」
キックオフに似た言葉でローンチ
という言葉があります。
ローンチは、
立ち上げる、開始する
という意味です。
意味を考えるとキックオフと同様の意味になりますが、
ビジネスシーンでのローンチは、
- 情報公開
- サービス開始
といった意味で用いられます。
「キックオフ」を使ったビジネス用語の使い方と例文
それではキックオフを使った主なビジネス用語について紹介していきましょう。キックオフミーティング
大辞泉では、特定の企画やプロジェクトに関わるものが集まる、初会合。となります。
そして、
一般的にキックオフミーディングでは、
- メンバー紹介(自己紹介)
- プロジェクトの目的・目標の共有
- プロジェクトの概要の説明
- 予算説明
- スケジュール確認
- コミュニケーション手法の確認
- 質疑応答
などが行われます。
- 「うさぎとかめプロジェクト」のキックオフミーティングを6月20日に行ないます。
- 明日のキックオフに向けてメンバーには周知できてるかな?
まさにこんなイメージですね!
ビジネスシーンだけではなく、いろんなシチュエーションで使われています。
↓↓↓
来年初夏オープン予定の「#みんなのうえん NEYAGAWA」少しずつですが進んでいます!
— 一般社団法人グッドラック (@good_luck_osaka) 2019年1月23日
本日はチームのキックオフミーティング!!
改修プランや全体のイメージのすり合わせをおこないましたよ〜
絶対に面白いことを起こすのでぜひみなさんも巻き込まれてください(^o^) pic.twitter.com/0IbK4VgzKO
今年はハーバードGSDの東京スタジオを僕が教えることになって、今日がキックオフミーティング。11人の学生が4月まで東京に滞在して藤本スタジオを行う。事務所の一階がまだ空いているので学生たちが作業するスペースにしている pic.twitter.com/2Pnv47cjNd
— Sou Fujimoto 藤本壮介 (@soufujimoto) 2019年1月25日
【2019BADGERS始動】
— 岡山大学アメフト部 Badgers (@ouafc) 2019年1月20日
本日、新チームのスタートとなるキックオフミーティングが開かれました🏈
新幹部やコーチ陣から提示された今後の展望を聞き、全員が決意を新たにできたようです。
新幹部一人一人の決意表明は本アカウントにも掲載いたしますのでそちらも是非ご覧ください! pic.twitter.com/Dss0uuCBtM
キックオフイベント
新しい商品の販売や企画をスタートさせるためのイベントを開催する際に使います。新商品のキックオフイベントの開催日は○月○日に決定しました。
実際の使用例です。
↓↓↓
盛岡市の関係人口を考えるプロジェクトのキックオフイベント
— 盛岡市 (@moriokashi) 2019年1月25日
「盛岡という星の引力」を開催。
2月2日(13-21時) 東北酒場トレジオンポート(東京・赤坂)。
プロジェクトメンバーや「今」の盛岡を楽しんでいる人たちのクロストークほか,盛岡の美味しい食を用意しています。https://t.co/fZFpNEBoG9 pic.twitter.com/u7qBiz9qJN
キックオフ飲み会
キックオフに飲み会を引っ掛けるような表現もあります。プロジェクトやチームの立ち上げや始動の際に、
一緒に仕事をする仲間と親交を深めるために行なう懇親会や交流会のことです。
今度、新プロジェクトチームのキックオフ飲み会を開催します。
コミュニティって大事だなぁ。
— 清水淳一@人事×新規事業 フリーランス⇒会社員 (@432jun1) 2019年1月15日
人事や人事に関心を持つコミュニティ
#CHRO_COMPASS のキックオフ飲み会に参加しました、
知人0からでしたが、みんな初対面なのに年齢会社問わず濃い話ができたし、様々な会社や働き方を知ることができました。
橋本さんの話も、楽しく、熱かった。@yuzo0201 pic.twitter.com/QuZg4gddJD
まとめ
キックオフの由来がわかったので、キックオフ関連の言葉は使いこなせそうです!
お友達から聞かれてもしっかりと教えてあげてくださいね。
もし、あなたがこのように聞かれたら、
キックオフミーティング?は?サッカーですか?
— またち○○ (@MatatiKara_bot) 2019年1月28日
そう、サッカーの「キックオフ」から来てます。
でも、ほんとにサッカーするわけじゃなくて、
サッカーのキックオフに引っ掛けて、物事の開始を意味するんです!
と教えてあげてくださいね。
キックオフに引っ掛けた使い方としては、
- キックオフミーティング
- キックオフイベント
- キックオフ飲み会
などがありました。
キックオフの意味が分かればなんでも引っ掛けることができそうですね!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
・「プレイボールは、(中略)のことで、審判の宣告による点が、選手目線で考えると少し受け身なイメージになります。」
→「審判の笛の合図」は「審判の試合開始の宣告」と同義ではないですか?
・「人から言われて動くプレイボールよりも、自ら動くキックオフのほうがイメージに合う」
→「キックオフ」も、審判に笛の合図をされてから動きます。「プレイボール」も、審判の合図の後に選手が自らボールを投げます。
これでは、「キックオフ」が主に使われる理由の説明にはなりません。
ただ「慣れている」から「しっくりくる」だけではありませんか?
言語学好き好き君様
貴重なご指摘ありがとうございます。
たしかに「慣れ」の側面もあるかも知れませんね。
ただ、「プレイボール!」は審判の宣告である一方、「キックオフ」は審判が宣告するわけではないので、両者の違いには決して小さくないものがあると思います。
概してイメージのところが大きいですが、こうした理解の仕方もありかなと考えています。