知人が亡くなったとの訃報が届いたのですが、通夜か告別式どちらに参列すべきか悩んでるんです…
うさロング
お知り合いとの関係にもよります。まずは通夜と告別式の違いから説明していきましょう。
知人が闘病の末に亡くなったとの知らせ…
お通夜や告別式に参列したいと思うけれど
- そもそもお通夜と告別式でどんな違いがあるんだろう?
- 参列するならお通夜か告別式のどっち?
など、基本的なことがわからなかったりします。
そこでこの記事では、
- 通夜と告別式の違い
- 通夜と告別式どちらに参列すべきか
- 通夜と告別式で時間帯や服装、香典に違いはあるか
葬式には仏式、神式、キリスト教式がありますが、こちらの記事では仏式についての説明となります。
ただ、可能な限り神式とキリスト教式についても紹介していきますね。
ただ、可能な限り神式とキリスト教式についても紹介していきますね。
Contents
通夜と告別式の違い|葬儀やお葬式との違いも
そもそも通夜と告別式とでどのような違いがあるのでしょうか。告別式について
まずは告別式について説明していきましょう。告別式を理解するためには、葬儀やお葬式と告別式との違いを理解しておく必要があるので、そこまでさかのぼって解説しますね。
実は、告別式というのは、いわゆるお葬式の一部で、葬儀とあわせてお葬式と呼ばれています。
つまり、
告別式 + 葬儀 = お葬式
ということですね。
そして、お葬式の流れとしては、葬儀→告別式となります。
ここで、
- 葬儀とは、近親者により営まれるもので故人を成仏させる儀式
- 告別式とは、故人と生前関わりの深かった人たちが、最後の別れをする儀式
のことです。
もう少し詳しく、葬儀と告別式の流れを説明しましょう。
【葬儀】
- 葬儀の進行は、
- 参列者着席 ↓
- 僧侶入堂 ↓
- 開式の辞 ↓
- 僧侶による読経・引導:作法は宗派によって違う。30〜40分程度。 ↓
- 弔辞拝受・弔電紹介 ↓
- 焼香 ↓
- 閉式の合図
となります。
なお、引導というのは、死者を死の苦しみや迷いから悟りの世界に導くことで「引導を渡す」といいます。僧侶の読経の間、遺族も含めた参列者も読経、念仏の供養によって故人の成仏を祈ります。
本来は葬儀が終わると、いったん僧侶が引きあげて、あらためて入堂して行いますが、近年では引き続き告別式が行われることがほとんどです。
【告別式】
- 告別式の進行は、
- 一般会葬者の焼香 ↓
- 僧侶退堂 ↓
- 閉式のあいさつ
となります。
詳しい焼香の仕方についてはこちらの記事をご確認ください。
↓↓↓
焼香での数珠の使い方や持ち方|数珠なしではだめ?持ってない場合の貸し借りは?
https://the-right-manner.com/1706.html
↓↓↓
焼香での数珠の使い方や持ち方|数珠なしではだめ?持ってない場合の貸し借りは?
https://the-right-manner.com/1706.html
閉式のあいさつでは、司会者が
これをもちまして故〇〇殿の葬儀ならびに告別式を終了いたします。
と告げます。
さらに、一般会葬者に対して、
出棺の用意ができますまでしばらくお待ちください。
と案内します。
神道の葬儀
神道の葬儀は「葬場祭」(そうじょうさい)といいます。
死の穢(けが)れを清め、霊を慰め、死者を命とあがめて、祖先の神々とともに守護神として祀(まつ)るための儀式です。
キリスト教式の葬儀
葬儀は教会堂で行われるのが一般。神父や牧師の指示によって準備が進みます。
カトリックでは、故人を神にゆだね、永遠の安息が得られることを祈るミサを中心にした儀式となります。
プロテスタントでは、人の死は天に召され、神に仕えるものとされ、聖書による祈りが主となります。
神道の葬儀は「葬場祭」(そうじょうさい)といいます。
死の穢(けが)れを清め、霊を慰め、死者を命とあがめて、祖先の神々とともに守護神として祀(まつ)るための儀式です。
キリスト教式の葬儀
葬儀は教会堂で行われるのが一般。神父や牧師の指示によって準備が進みます。
カトリックでは、故人を神にゆだね、永遠の安息が得られることを祈るミサを中心にした儀式となります。
プロテスタントでは、人の死は天に召され、神に仕えるものとされ、聖書による祈りが主となります。
通夜について
続いては通夜についての説明です。通夜は、告別式との関係でいうと、その前日に営まれるものです。
そして、
通夜とは、本来、遺族や近親者、故人と特に関わりの深かった人たちが集まり、故人の霊を夜通しなぐさめるためのもの
となります。
ただ、最近の通夜は半通夜といって、
【半通夜】
- 午後6時ごろから始まり、
- 読経 ↓
- 焼香 ↓
- (別室での通夜ぶるまいの席が設けられることも)
の流れとなり、
- 読経と焼香までで閉会となる場合は、午後7時〜8時ごろまで
- 通夜振る舞いまでで閉会となる場合は、午後9時か〜10時ごろまで
でお開きになるのが一般的です。
通夜ぶるまい:故人の供養と弔問へのお礼のために設けられる食事の席。遺族から声をかけられれば断らずに席に着き、ひと口でも箸をつけるのが礼儀とされます。
通夜か告別式かどちらに参列すべき?
通夜と告別式の内容と違いがわかったところで、友人のあなたとしてはどちらに出席すればいいのでしょうか?遺族や近親者が集まって故人の霊を夜通しなぐさめるという通夜本来の意味からすると、特に親しい関係でなければ、故人に別れを告げる儀式である告別式に参列すべき、となります。
ただ、最近では、一般の方が仕事をされている昼間に葬儀が行われることが多いので、時間的にも仕事帰りに参列できる通夜のほうに参列するケースが増えています。
故人との関係にもよりますが、時間が許すなら告別式にも参加したいところ。
親しい間柄ということであれば、通夜と告別式の両方に参列します。
時間帯や服装、香典の違いは?
通夜と告別式の違いについて、続いては- 時間帯
- 服装
- 香典
の観点から確認していきましょう。
時間帯の違い
これまでの説明と重なるところもありますが、通夜は半通夜の形式が主流で、午後6時ごろ〜午後8時ごろの時間帯で営まれます(通夜振る舞いがあれば午後10時ごろでお開きになることも)。
通夜には開始10分前くらいには着くようにしましょう。
告別式は、葬儀とまとめてというケースが多く、午後からの火葬との関係で、概ね午前10時ごろ〜11時ごろまでの時間帯で営まれます。
告別式も開始10分前には式場で着席しておくようにしましょう。
服装の違い
女性と男性とで紹介しましょう。弔問における装い(女性) | |
---|---|
通夜 |
|
告別式(・葬儀) |
|
通夜と告別式では以上のような違いがあります。
最近では明確な区別もなくなってきていますが、簡単に整理すると、
- 通夜:略礼装
- 告別式:ブラックフォーマル
となります。
弔問における装い(男性) | |
---|---|
通夜 |
|
告別式(・葬儀) |
|
となります。
男性の服装の大まかな考え方の整理も女性と同じです。
香典の違い
香典は、通夜か告別式のどちらかに持参し受付で渡します。ですので、金額や表書きの書き方などに通夜か告別式かで違いはありません。
なので、通夜に香典を備えた場合は、告別式には持参しなくてかまいません。
【香典袋】会社や夫婦連名での書き方は?中袋や別紙の書き方もあわせて!
まとめ
とてもよくわかりました。長いおつきあいだった知人なので通夜にも告別式にも参列したいと思います。
うさロング
礼を尽くすことに越したことはないので、もし迷いがあれば通夜、告別式・葬儀の両方に参列するとよいですね。
まとめると、
通夜とは、本来、遺族など近しい人たちが故人の霊を夜通しなぐさめるためのものです。
告別式とは、故人と生前関わりの深かった人たちが、最後の別れをする儀式のことで、葬儀とあわせてお葬式と呼ばれます。
通夜か告別式のいずれに参列すべきかについては、
- 故人との関係にもよるが、最近では通夜だけの参列も可
(時間が許すなら告別式にも参列) - ただし、故人と親しい関係であれば通夜と告別式両方に参列
となります。
通夜と告別式の違いは、
時間帯でいうと、
- 通夜は午後6時から午後8時ぐらいまで
- 告別式は午前10時から午前11時ぐらいまで
執り行われることが一般です。
服装では、簡単に整理すると
通夜は略礼装、告別式はブラックフォーマル
と覚えておきましょう。
実際には明確に線引きできないところもあるので本文で確認してくださいね。
香典については、通夜か告別式(・葬儀)のどちらかで受付に渡すものなので両者の間で違いはありませんでした。
知人との最後のお別れ、礼を尽くしたお見送りをして心残りのないようにしたいですね。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。