カメチキン
焼香の場面での数珠の使い方とか持ち方がよくわからなくて…
うさロング
故人を偲んで焼香するためにも、事前に数珠の持ち方・使い方をチェックしておきたいですね。
お葬式で使用する数珠、
一応持っているけど、イマイチ使い方が…
なんて困った経験ありませんか?
数珠は主に葬儀で使用しますが、
とくに使い方がわかりにくいのが焼香のとき
だと思います。
焼香は故人を偲んで行なうのが本来。
ところが、数珠の使い方や焼香のやり方がはっきりわからなければ、
緊張して故人を偲ぶどころではなかった…
なんてことにもなりかねません。
そこでこの記事では、
あなたに安心してお悔やみごとに列席してもらえるよう、
- 焼香での数珠の使い方
- 数珠の持ち方
- 数珠を持っていない場合の対応法
Contents
お悔やみごとでの数珠の意味
数珠は、別名念珠
といいます。
これはもともと念仏を唱える回数を数えるために数珠の珠を使用していたことに由来します。
宗派によって違いますが、
正式な数珠は108の珠が連なっています。
108、といえば、除夜の鐘で有名な
煩悩の数
ですね。
最近では108の半分の54個の珠や、
その半分の27個の珠を連ねた数珠も多く用いられています。
うさロング
うさロングの数珠は27個でした。
数珠は亡くなった人を弔うときに用いるイメージが強いですが、
本来は、
・魔よけ
・厄除けの力がある
とされて、日常的に持つべきとされます。
ちなみに、
・魔
・厄
は左からやってくるので、
左側を守るために、
数珠は通常左手に持つ
ことになります。
・魔
・厄
は左からやってくるので、
左側を守るために、
数珠は通常左手に持つ
ことになります。
焼香での数珠の使い方と持ち方
焼香は、故人を弔うために香をたくことです。香には2種類あり、
葬儀でよく見かけるのが
抹香と呼ばれる粉状の香
です。
また参列者が少ないお通夜やそのほかの供養では、
棒状の線香で焼香をすることもあります。
それぞれの焼香での数珠の使い方をご紹介します。
焼香を待っている間の数珠の持ち方
どちらの焼香でも、順番を待っているときは、房の部分が下になるように左手に数珠を持ちます。
そして、自分の順番がきたら、
- 左手に数珠を持ったままご遺族へ一礼
- 香炉台(焼香をする器具)へ向かう
流れになります。
抹香で焼香をするときの数珠の使い方
香炉台の前に立ったら故人の遺影に目をやり、一呼吸想いをはせたところで焼香をしましょう。
- 左手に数珠をかけたまま合掌、礼拝(一礼)する ※宗派によっては合掌するとき、左手に持った数珠の中に手を入れます
- 右手の親指、人差し指、中指で抹香をつまみ、香炉に落とす ※宗派によっては「つまんだ抹香を額に近づけ香炉に落とす」を3回繰り返します
- 再び左手に数珠をかけたまま合掌、礼拝する
自分の順番が来てからの流れは、こちらの動画からすぐに確認してもらえますよ。
線香で焼香するときの数珠の使い方
抹香のときと同じく、故人の遺影を一目見てから焼香を始めます。
- 左手に数珠をかけたまま合掌、礼拝(一礼)する
- 右で線香を取り、右側のろうそくから火をつけ、左手であおいで火を消す
- すでに香炉の立っている線香から、少し離して自分の線香を立てる ※宗派によっては寝かせて置いたり半分に折ったりします
- 左手に数珠をかけたまま合掌、礼拝する
といった流れとなります。
数珠なしでの焼香はだめ?
突然のお葬式の知らせ。そういえば数珠を買おうと思っていたけど、まだ買ってなかった!!
なんて場合もあるかもしれません。
こんなとき、
数珠なしで参加したり、家族の数珠を借りたりするのは失礼にあたるのでしょうか?
その中でも数珠を使用するのは仏教のみです。
仏式以外のお葬式に参列するときには、
もちろん数珠は必要ありません。
また、
あなたが仏教以外の宗教に所属していれば、
仏式のお葬式であっても数珠を持って参列する必要はない
と考えられています。
なので、
必ずしもお葬式に数珠が必要というわけではない
のです。
ただし、大人のマナーという観点からすると、
参列する葬儀が仏式であるなら、
郷に入れば
で、やはり数珠を持って行くことをおすすめします。
参列する葬儀が仏式であるなら、
郷に入れば
で、やはり数珠を持って行くことをおすすめします。
なので、
基本的に家族間であっても貸し借りはよくありません。
ただ、この考え方もあくまで「基本的には」。
仏教関係者の間でも
「借りてでも数珠を持ってくるほうが、持ってこないよりよい」
とする考え方の人もいるようです。
基本は自分の数珠。
ないなら、持っていかないより借りたほうがよいですね。
数珠は持ち主を災いから守る役割も担っていること
からすると、
数珠を忘れたからといって、
焼香のときだけ知り合いの参列者から借り受けるといった行為は、
貸す方にとっても借りる方にとっても良いものではありません。
(しかも、家族ではない知人の参列者にお願いするのであればなおさらです。)
また、
宗教ごとの考えもあり、葬儀において数珠が必須なわけでないことは先のとおりです。
その場での貸し借りは控え、想いを込めて焼香することに専念しましょう。
まとめ
カメチキン
これでお焼香のときに焦らなくてすみそうです。自分用のものもちゃんと準備しておきますね!
うさロング
お焼香の際の数珠の持ち方自体はむずかしくないですよ。動画も含めて確認してくださいね。
まとめると、
数珠は、左手に持つのが基本。
焼香の時も同じく左手に持ちます。
焼香には抹香と線香のバージョンがありますが、
香を扱うのはどちらも右手。
動画を見ながら所作を確認してくださいね。
あくまで、数珠は仏教における考え方。
あなたが属する宗教などによっては、
必ずしも数珠での焼香が必須なわけではありません。
また、
数珠は基本的に1人に1つです。
ですが、家族から借りることもNGとまでは言えません。
ただし、数珠を忘れたときに参列者から借りるのは、
・数珠が災厄を避けるための意味を持っていること
・参列者から借り受けてまでどうしても数珠が必要といわけではないこと
から、この場合に借り受けることは控えたいですね。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。