通夜や告別式での喪主のあいさつ

お通夜や葬儀に参列していただいた方に失礼がないようあいさつしたい…

親族が亡くなって、大きな悲しみを抱えながらもそう考えますよね。





とはいえ、喪主の仕事はあいさつだけではありません。

  • 葬儀社との連絡調整
  • 親族や仕事先への連絡
  • 通夜・告別式での司会者との打ち合わせ
  • お寺、神社、教会との調整
など葬儀を取り仕切るので多忙を極めます。

しかも、喪主が妻という立場、あるいは娘という立場であれば、夫や父という一家の柱として頼りにしていた存在を失った喪失感を抱えながら、慣れないことばかりでなおさら大変です。


そこでこの記事では、通夜や告別式での喪主のあいさつについて
  • 喪主あいさつのポイント
  • 妻や娘のためのあいさつ例文
を紹介していきたいと思います。



喪主あいさつのポイント

喪主あいさつのポイントを紹介していく前に、そもそも喪主としてのあいさつはどのような場面で行われるのでしょうか。

喪主あいさつが必要な場面

喪主あいさつが必要な場面は、

  • 通夜
    ・僧侶退場後のあいさつ 
    ・通夜ぶるまいでのお開きのあいさつ
  • 告別式
    ・出棺前のあいさつ

となります。

通夜ぶるまいというのは、故人の供養と弔問へのお礼のために設けられる食事の席のことです。
最近では一般の会葬者に声をかけてまで通夜ぶるまいの席を設けるというケースは少なくなっています。


なお、通夜と告別式の意味や違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
↓↓↓
通夜と告別式の違い|参列する時間帯はどう違う?服装や香典は?葬儀との違いも
https://the-right-manner.com/2532.html



喪主あいさつのポイント

通夜・告別式に共通する喪主あいさつのポイントは、

  • 参列してもらったことに対するお礼
  • 故人への生前の厚誼に対する感謝の気持ち

となります。


通夜でのあいさつの場合は、

  • 通夜ぶるまいの席への誘い
  • 翌日の葬儀の案内

が加えられます。


告別式でのあいさつの場合は、

今後の家族への力添えのお願い

が加わります。

あいさつ場面での緊張対策

どんな場面であれ、人前でのあいさつは緊張してしまうもの。

あいさつの心得としては、

普段話しているペースで感謝の気持ちを伝えることのみに集中すると良い

と言われてます。

とはいえ、どうしても

緊張であいさつを忘れてしまったらどうしよう…

といった不安は尽きません。


そんな場合、手持ちのメモを読みながらあいさつしても問題ないとされています。

不安を抱えながらあいさつするよりも、メモを見ながらしっかりとあいさつしてくださいね。


それでは、以上のあいさつのポイントなどを踏まえて具体的なあいさつ例文を確認していきましょう。



妻が喪主の場合のあいさつ例文

妻が喪主の場合について、通夜ぶるまいがある場合とない場合のパターンに分けて紹介しましょう。

通夜ぶるまいがある場合

本日はお忙しい中、夫○○〇の通夜にご会葬いただき、誠にありがとうございます。
妻の○○〇でございます。
夫は昨年〇月より、闘病中でしたが、〇月〇日、家族に見守られるなか静かに旅立ちました。
享年〇歳でございました。
生前賜りましたご厚情に、深く感謝申しあげます。
ささやかではございますが、別室にお食事を用意しております。
お時間の許す方はぜひ、ゆっくりお召し上がりながら故人を偲んでいただければと思います。
なお明日の葬儀は午前11時より当式場にてとり行う予定でございます。
ご参列いただければ、故人もさぞよろこぶことと存じます。
本日はありがとうございました。


通夜振るまいお開きのあいさつ

本日はお忙しい中、夫○○〇の通夜にご会葬いただき、誠にありがとうございます。
おかげをもちまして、つつがなく通夜を執り行うことができました。
夫の思い出話を皆様からもっと伺いたいところでございますが、夜もふけてまいりまし たので、お開きとさせていただきたいと思います。
なお明日の葬儀は午前11時より当式場にてとり行う予定でございます。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。


告別式あいさつ

本日はお忙しい中、夫○○○の葬儀、告別式にご会葬くださり、誠にありがとうございま す。
妻の○○でございます。
おかげをもちまして、つつがなく葬儀、告別式を執り行うことができました。
心よりお礼申し上げます。
夫は昨年〇月より、闘病中でしたが、〇月〇日、家族に見守られるなか静かに旅立ちました。
享年〇歳でございました。
今後も家族一同、故人の意志を継いで支え合いながらがんばっていく所存です。
故人同様、変わらぬご指導ご鞭撻いただけますことをお願い申し上げます。
最後になりましたが、生前賜りましたご厚情に、深く感謝申し上げてごあいさつとさせていただきます。



娘が喪主の場合のあいさつ例文

娘が喪主あいさつをする場合でも、妻があいさつをする場合でも内容は同じでかまいません

ですので、

  • 父の通夜・葬儀の場合
    同じ例文を使い、「夫」→「父」、「妻」→「長女(次女)」に
  • 母の通夜・葬儀の場合
    同じ例文を使い、「夫」→「母」、「妻」→「長女(次女)」に

人物を変更した内容で確認してみてください。



まとめ

妻や娘が喪主を務めるときのあいさつについて、通夜と告別式それぞれでのポイントと例文を紹介しました。

喪主としてのあいさつの場面は、

通夜では、
  • 僧侶退場後のあいさつ
  • 通夜ぶるまいでのお開きのあいさつ
(通夜ぶるまいをする場合)

告別式では、
  • 出棺前のあいさつ

となります。


また、あいさつのポイントは、

  • 通夜・告別式共通
    ・参列してもらったことに対するお礼
    ・故人への生前の厚誼に対する感謝の気持ち
  • 通夜
    ・+通夜ぶるまいの席への誘い
    ・+翌日の葬儀の案内
  • 告別式
    ・+今後の家族への力添えのお願い

となります。


通夜と告別式とで喪主あいさつの基本は変わりません。

通夜と告別式に応じて必要な内容を付け加えるようにします。

また、妻、娘からのあいさつも基本的に同じと考えてよいです。

例文を参考にアレンジしてくださいね。


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。