若い女性 疑問

出産を控えてるんですが、赤ちゃんが生まれてお七夜というお祝いがあると聞いて… お宮参りとは違うのでしょうか?



うさロングうさロング

お宮参りより前に行う別のお祝いですね。お七夜とはどんなお祝いか、世間の状況とあわせて紹介していきましょう。







赤ちゃんが生まれると節目ごとにお祝いの行事が行われます。

その中でも誕生してすぐに行うのがお七夜。


お七夜は日本では古くから赤ちゃんの誕生を祝う大切な行事として行われてきました。

ですが、生後30日ごろに行うお宮参りに比べるとあまり馴染みのない行事かもしれません。


この記事では、そんなお七夜について、
  • いつ行うのか
  • 命名書はどう書くのか
  • どんなお祝いをするのか
  • お祝いの相場はいくらくらいか
  • お返しをどうしたらよいのか
など、いろんな疑問を解決していきたいと思います。


また、

そもそもお七夜のお祝いはやるべきなの?

という意見も最近では多くなってきているのでそのことについても考え方を整理しました。


【参考文献】
こちらの記事は以下の文献を参考に作成しています。
  • 『最新ビジュアル版 冠婚葬祭お金とマナー大辞典』(主婦の友社)
  • 『冠婚葬祭 はじめてのマナー』(主婦の友社)
  • 『一生使える!大人のマナー大全』(PHP)


お七夜とは(読み方、意味)

まず、お七夜の読み方についてですが「おしちや」と読みます。

お七夜はその名のとおり、赤ちゃんが生まれて7日目の夜に無事に誕生したことを祝うための行事です。

昔はせっかくこの世に誕生した赤ちゃんが生後間もなく亡くなることも多かったため、お七夜はようやく成長する見込みが立ったという節目の、とても大切なお祝いとされてきました。


最近では、赤ちゃんの名前のお披露目を兼ねた命名式と、時期的に赤ちゃんとママの退院と重なるため、退院祝いを兼ねたお祝いになっていることが多いです。

お七夜の計算方法

お七夜がいつなのかの数え方には、1つ注意点があります。

通常、妊娠・出産全般においては「0日目」という数え方をするので、赤ちゃんが生まれた日の当日は「生後0日目」とするのが一般的です。

でも、お七夜などのお祝いごとに関しては、生まれた日を「生後1日目」と数えます。

そうなると、実際にお七夜を行うのは一般的な数え方の「生後6日目」となります。

例えば1月1日に生まれた赤ちゃんは、

日付お七夜での数え方一般的な数え方
1月1日生後1日目生後0日目
1月2日生後2日目生後1日目
1月3日生後3日目生後2日目
1月4日生後4日目生後3日目
1月5日生後5日目生後4日目
1月6日生後6日目生後5日目
1月7日
(お七夜)
生後7日目生後6日目


となり、1月7日がお七夜ということになります。


ただ、地域や考え方によっては生まれた日を0日目として数えることもあります。

実際にお七夜のお祝いをいつにするかは、個々の事情を優先して大体「生後7日」前後の都合の良い日に決めるのが良いですね。

必ず「生後7日目」に行わなくてはならないということではないので、赤ちゃんとママの退院は順調なケースでも出産してから1週間ほどはかかること、またパパのお休みの関係なども考慮して、無理のない日程にしましょう。



お七夜のやり方

では、世間一般ではお七夜をどのようにお祝いしているのでしょうか。

例えば、以下のようにお祝いされていることが多いです。

鯛のお料理と手作りの命名書
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豪華なお料理(命名書は別に用意されたのかも)
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鯛のお料理と命名書(三方においてますね)
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このように、お七夜では、

  • お祝いの料理
  • 赤ちゃんの名前を記した命名書

などを用意して、赤ちゃんと両親、祖父母や親しい友人など内輪でお祝いします。

もう少し詳しく見ていきましょう。

命名書(正式、略式)

お七夜に欠かせないアイテムが、赤ちゃんの名前を記す命名書。

実際、お七夜をお祝いしなくても命名書だけは用意した、というケースも良くあります。


正式な命名書は、

  • 名付け親が奉書紙で作った命名書に墨で名前を書く
  • 命名書を三方に置いて神棚や床の間に飾る

というものになります。
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【正式な書き方】





そして、命名書は三方にのせて神棚や床の間に飾るのが正式。
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ちなみに、奉書紙というのはこちらのようなものです(インクジェットでも印刷できるタイプ)。
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ただ、最近は略式の命名書を書いてベビーベッドの柵や壁などの目立つところに貼るのが一般的になっています。

略式の書き方は、色紙や半紙の中央に子どもの名前を大きく書いてふり仮名を付け、その上に「命名」と書き、さらに左側に生年月日を書きます。
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【略式の書き方】



命名書は様々なタイプのものが売られており、ネットでもダウンロードできるのでお好みのタイプのものを選ぶといいですね。


こちらは、赤ちゃんの手や足を汚さずに手形・足形も残せるので、成長の記録としても記念に残せるタイプになっていておすすめです。
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「おたんじょうきろく命名紙セット パイロットインキ(PILOT INK)」


手形や足形はどうする?

記念として、生まれたばかりの赤ちゃんの手形や足形を命名書と一緒に残したいですよね。

ただ、みなさんそれぞれ苦労されているようです…
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こんな場合は、先ほどご紹介した商品のようなものを利用するのがおすすめですね。
>>>おたんじょうきろく 命名紙セット

もちろん、今は産院でサービスとしてやってくれることも多いので、無理して自分で手形や足形を残す必要はありませんよ。

実際、自分でやるとなると結構手間がかかり大変ですし。

なので、お七夜にできなくても、もう少し時間を置いて余裕が出てからするのももちろんありです。

お祝いの料理

お七夜は赤ちゃんが生まれて退院祝いも兼ねたお祝いであることから、自宅や実家で

  • 赤飯
  • 尾頭付きの魚(鯛など)

などの縁起物のお祝い膳を用意してお祝いするのが一般的です。

手が込んでます!
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とはいえ、特別な料理を用意しなくてはいけないという訳ではありません。

お寿司やお刺身、煮物などの和食や、ママの好物などでも十分。
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どちらにしろ、ママ自ら用意するのは体の負担になるので、調理済みのものを購入したり、祖父母にお願いしたり、仕出しや出前を頼むという方法も積極的に検討してくださいね。

義両親からのお祝い。
回転寿司やスーパーでお寿司を準備しても十分豪華!
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赤ちゃんとママの体調が許せば外食という手もありますが、まだ抵抗力の弱い赤ちゃんを連れて外食というのも大変なので、せめて個室のあるところがいいですね。

赤ちゃんの授乳やおむつ替えのことも考えて、ママもゆったりと過ごせるように配慮しましょう。

個室での豪華なお食事でしょうか!?
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お祝いの相場と金額

お七夜は、赤ちゃんの両親や祖父母、おじおばやごく親しい友人など内輪でお祝いすることがほとんど。

そして、お祝いに招かれた場合はご祝儀やお祝い膳の費用としてお祝いを用意します。


お祝いの金額としては、5,000円~10,000円が相場といわれています。


ただ、あくまで目安として考えてもらって、家族や親戚での慣例があるならそれに合わせてくださいね。

また、お祝いに出席するということは、出席者がみな同じようにお祝い膳によるもてなしを受けることになるので、続柄による金額の違いもありません。

祝儀袋の表書き

まず、お七夜のお祝いのご祝儀袋は紅白蝶結びの水引のものを選びます。

紅白蝶結びの水引の解説についてはこちらをご確認ください。


表書きは、「祝御七夜」またはシンプルに「御祝」でもいいです。
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命名式の意味合いもあるので「祝命名」、招待を受けたらお祝い膳をいただくので「御酒肴料」としても構いません。
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お返しの考え方

先ほども触れましたが、お七夜のお祝いにはお祝い膳を囲んで内輪でお祝いします。

なので、そのお祝い膳がお祝いに対するお返しとして考えます。

よって、特別にお返しのものを用意するということはしなくて構いません。


ただ、

  • ゲストを手ぶらでお帰しするのは気が引ける
  • お祝い膳を用意しなかったのにお祝いだけいただいた

といった場合は、後日体調が落ち着いてからでもいいので、菓子折りなどと一緒に当日に撮った写真などを添えてお返しするとよろこばれますね。

くれぐれも、退院したばかりのママの体調から無理はしないでくださいね。



お七夜はしないといけないのか

これまで散々お七夜について紹介しておきながらなんですが…

ぶっちゃけて言うと、産後すぐのママの立場からすると、義両親もお招きしてお七夜をやるのは結構気が重いですよね。

実際、お七夜はしないといけないものなのでしょうか?

こちらは何もしなかったという声が50%。
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こちらでは70%にも上ります。
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このような世間の声からもわかるように、実際は、お七夜を「やらない」、特別なことをしなくてもいいと考えている人も多いです。


たしかに、生後7日というと、赤ちゃんやママの体調もまだ不安定だったり、お世話に精一杯でとてもお祝いなんてできる状況ではないと感じるかもしれません。

ただ、後から「あの時やっておけばよかったかも…」と後悔するのはもったいないですよね。

豪華な料理などなくても、このように手軽なお七夜でもいいので、何か節目の記念に残しておく、という方法はいかがでしょうか。

シンプルだけどなんだかあったかい気持ちになります。
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ちなみに、ここからは管理人の経験談です。

正直言いますと、長男が生まれるまで「お七夜」というものは何のことだが全く知りませんでした。

ですが、妻がまだ入院中の生後7日が経つ頃、義母が「お七夜だから」と命名書を書いて持ってきてくれたんですね。

恥ずかしながら、その時初めて「お七夜」というものを知りました。

妻は知っていたようで、命名書と赤ちゃんと一緒に家族みんなの写真を助産師さんにとってもらったのが良い記念になっています。

現実問題、形式に則ったお七夜をやるのはむずかしいと思いますが、手作りのちょっとした「お祝い」が今こうして良い思い出になるわけですね。



まとめ

若い女性 解決

お宮参りとは別にお七夜というお祝いがあるんですね。出産までもう少し間があるので準備しておきます。



うさロングうさロング

くれぐれも無理をなさらないよう。体調に合わせたお七夜のお祝いの仕方でも良い記念になりますから。


まとめると、

お七夜(おしちや)は、昔から行われてきた、生後7日ごろに無事に生まれてきたことを祝う大切な行事のこと。

ですが、現代では赤ちゃんの名前をお披露目する命名式と、ママと赤ちゃんの退院祝いを兼ねてお祝いすることが多くなっています。

いつお七夜をするかというのは、赤ちゃんとママの体調やお祝いする人たちの都合で決めて構いませんが、大体生後6~7日目の夜に行います。

祖父母や親しい人たちを招いてお赤飯や鯛などのお祝いの料理を食べたり、命名書を用意して赤ちゃんの名前を披露したりしてお祝いするのが一般的です。


招かれた場合はお祝いを用意するのがマナーですが、金額相場は5,000〜10,000円程度です。


お七夜をやるかやらないかはそれぞれの考え方次第ですが、命名書を用意するだけでもこじんまりでもいいのでやっておくと良い記念になるのでおすすめです。


お七夜が、生まれてきた赤ちゃんを囲む家族にとっての素敵な記念日になることを願っています。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。