カメチキンカメチキン

ここ数年、インバウンドという言葉をよく聞くのですが、具体的な意味は何でしょうか?



うさロングうさロング

そうですね、訪日外国人の急増に伴ってよく耳にするようになりましたね。詳しく説明しましょう。







ここ5年の間に急激に伸びた

訪日外国人の数


2018年、

ついに

3,000万人の大台を超えました。


東京オリンピックの頃には

4,000万人を超えるとも言われています。


そんな訪日外国人の急増にとともに、

インバウンド

という言葉をよく聞くようになったのですが、

英語の辞書で「inbound」と調べてみると、

  • 本国行きの
  • 帰航の
  • 市内などに向かう

と、出てきますが、

よく聞くインバウンドとはちょっとイメージが違いますよね。


そこでこの記事では、

実際に使われているインバウンドの意味について、
  • 辞書の意味との比較
  • 業態ごとの使われ方
などを詳しく解説していきます。



インバウンドの意味

冒頭の説明のとおり、

インバウンドを英語で表記すると、

inbound

となります。


直訳すると

・本国行きの
・帰航の
・市内などに向かう

という意味でした。


このインバウンドですが、

ビジネスでは、

外側から内側に向かう

というイメージで使われています。


ただ、

外側から内側に向かう

というイメージを前提としつつ、

具体的な意味はビジネスの業態によって異なります。

具体例を紹介しますと、

インバウンドツーリズム

世界各国から日本国内に入ってくる旅行を意味あいです。



以下は管理人が旅行会社の友人から聞いた話ですが参考まで。

最近でこそ注目されるようになったインバウンドですが、

旅行業界では昔から外国人が日本に観光旅行に来ることを

インバウンド需要

と呼んでいました。

で、そのための部署もあったそうです。


当時、旅行会社的には稼ぎの柱は日本人の海外パックだったので、

インバウンドに関する部署は閑散としたものだったとか。

ところが、昨今の訪日観光客の激増で、

そうしたインバウンド部署にも陽が当たりはじめ、

今では、旅行会社や宿泊施設などの旅行業界だけではなく、

飲食業、小売業など

猫も杓子もインバウンド

状態だそうです。


しかも、2020年に向けたオリンピック需要はもちろん、

2025年の大阪万博など、

まだまだインバウンドへの期待は続くだろう

とのことでした。


インバウンドトラフィック

IT業界などで、外から入ってくるネットワークデータの情報(量)のことを意味します。


インバウンドマーケティング

SNS等で情報を共有・拡散してもらうことでユーザーから見つけてもらうマーケティング手法を意味します。

TVやラジオのCM、ダイレクトメールや訪問販売、テレアポなどの与えられる広告ではなく、

ユーザー自ら興味を示してもらうところがインバウンドマーケティングのミソです。


このように同じ、

外側から内側に向かう

という意味でも幅広い使われ方があるんですね。



アウトバウンド意味

インバウンドがあれば反対の意味を持つ

アウトバウンド

という言葉もあります。


英語の辞書で「outbound」を調べると、

  • 外国行きの
  • 市外行きの

という意味。


アウトバウンドはインバウンドの反対で、

内側から外側に向かう

といったイメージでビジネスでは使われています。



インバウンドで紹介した具体例の対義語は、


アウトバウンドツーリズム

国内から海外への旅行を意味しています。


アウトバウンドトラフィック

ネットワークの内から外へ向けた情報(量)のことを意味します。


アウトバウンドマーケティング

TVやラジオのCM、ダイレクトメールや訪問販売、テレアポなどを用いたマーケティング手法のことです。

消費者が自分から情報を見つけられる今の時代には、

いわば、

見せられている広告

のイメージとなりますね。

企業からユーザーに対するアプローチがアウトバウンドマーケティングのミソですね。



インバウンドの使い方と例文

複数の業態に分けて使い方と例文を紹介していきます。

旅行会社、宿泊施設、飲食業、小売業など

上記でもこれらの業態では、

インバウンド=世界各国から日本国内に入ってくる旅行

ととらえています。

    例文:
  • 我が社も京都市とのインバウンド対策支援に関するアドバイザー協定について、前向きに進めよう。
  • インバウンド需要を取り込むためにホテルの建設ラッシュが始まっている。


広告業界での使い方

上記で紹介したように、

ユーザー → 企業へのアクションにつながるようなマーケティング手法を

インバウンドマーケティング

と呼びます。


例えば、

企業SNSアカウントへのコメントやシェア、企業サイトへのアクセス

などですね。

    例文:
  • インバウンドマーケティング戦略のために、Webでの情報発信に力を入れていこう。


IT企業

ネットワークデータの情報(量)に関して使われます。

例えば、firewallがLAN(社内ネットワーク)とWAN(インターネット)の間に設置されているとき、

WANから入ってくるネットワークデータをインバウンドといいます。
(LANからWANに出て行くネットワークデータをアウトバウンド)

firewallという壁(=bound)の内側に入ってくる(=in)、外側に出て行く(=out)

と考えるとわかりやすいです。


その他

航空路線の海外からの戻りをインバウンドと呼ぶ。
(海外への出はアウトバウンド)

電話の受信をインバウンドと呼ぶ。
→転じて顧客からの意見やクレーム(要望)などを指す場合も。
(発信はアウトバウンド)

JRの社内表示では、上りをインバウンドと呼ぶ。
(下りはアウトバウンド)

などがあります。



まとめ

カメチキンカメチキン

なるほど!インバウンドのイメージがはっきりとつかめました!



うさロングうさロング

日本語化した際に、「外から内」というイメージで使われるようになったことがポイントですね。


まとめると、

最近よく耳にする

インバウンドの意味は、

世界各国から日本国内に入ってくる旅行

のこと。


ただ、旅行業界以外でも広く使われている言葉なので、

言葉のイメージとして、

外側から内側へ

と覚えるようにしましょう。

そうすると、応用範囲が広くなりますよ!


  • 2020年の東京オリンピック
  • 2025年の大阪万博
に向けてますます耳にする機会が増えそうですね。


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。