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先日、上司の方と和食料理をご一緒したんですが、お椀の蓋の取り扱いについて注意されたんです…
![うさロング](https://the-right-manner.com/wp-content/uploads/2018/07/スクリーンショット-2018-07-20-23.47.55-150x150.png)
お椀の蓋の取り扱いも含めて、お椀の持ち方など細かなマナーがあるんですよ。わかりやすく説明しましょう。
![](https://the-right-manner.com/wp-content/uploads/2019/01/22-1.jpg)
和食でのお椀の料理
蓋の取り方や置き場所なども含め
お椀のマナーって意外に悩んでしまいますよね。
目上の方との会食やフォーマルな席で
お互いが気持ちよく食事をいただくためにも
お椀の正しいマナーを身につけておきましょう。
この記事では、
- お椀の置き方・取り方・持ち方
- お椀の蓋の扱い方
![うさロング](https://the-right-manner.com/wp-content/uploads/2018/07/スクリーンショット-2018-07-20-23.47.55-150x150.png)
謎の霧吹きの正体も解説しますよ!
【参考文献】
こちらの記事は以下の文献を参考に作成しています。
こちらの記事は以下の文献を参考に作成しています。
- 『最新ビジュアル版 冠婚葬祭お金とマナー大辞典』(主婦の友社)
- 『一生使える!大人のマナー大全』(PHP)
- 『図解 マナー以前の社会人常識』(講談社)
- 『世界一美しい 食べ方のマナー』(高橋書店)
お椀はどの位置に置くか
お椀を置く位置は、日本で学童期を過ごした方ならご存知のはず!なぜなら、給食の汁物と同じ位置だから。
すなわち、
ご飯の右隣
です。
![](https://the-right-manner.com/wp-content/uploads/2019/01/13.jpg)
ちなみに、この位置に置くようになったのは平安時代から。
右手で椀を持ち上げたときに
ご飯やおかずの上をまたがないように置いた
といわれています。
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こう覚えておくと正しいお椀の位置は忘れないですね!
お椀の蓋の取り方・置き方
普段のご家庭で、お椀の蓋を使うことって少ないかと思います。
なので、外食のときに、
お椀の蓋をどうすればいいのか?
考えてしまうんですよね。
ただ、扱い自体は理にかなったものなので難しくはありません。
まずは、蓋の取り方から説明しましょう
念のため用語を確認しておきます。
【高台(こうだい)】
![](https://the-right-manner.com/wp-content/uploads/2019/01/22.jpg)
【折敷(おしき):角盆のこと】
![](https://the-right-manner.com/wp-content/uploads/2019/01/-2019-01-03-15.44.47-e1546506273246.png)
【蓋の取り方の流れ】
- お椀は置いたまま、右手で蓋の高台を持って左手で椀を押さえる
- 蓋を右側にかるく開き、その状態で数秒待って、蓋の露を切る
(できるだけ蓋の裏側は自分側に向ける) - 蓋をひっくり返して一度左手に持ち替え、再び右手で、蓋の縁あたりを持つ
- 高台を下にして、お椀の右側に置く
(右に置く場所がなければ折敷の外側でも可) - 食べ終わったら、蓋を両手で持ち元の通りに蓋をする
一連の流れはこちらの動画も参考にしてくださいね。
↓↓↓
蓋を戻すとき裏側を上にする人がいますが、
裏返して戻すのはマナー違反
です。
もっともらしい置き方のように見えますが、
表側が下になることで、
蓋の表側をお椀の縁で傷つける恐れあり
とされているからです。
ちなみに、
汁が暖かく、圧力で蓋が空きにくくなることがありますよね。
そんな場合は、
左手の親指と人差し指でお椀をキュッと挟んでお椀と蓋の間に空気を入れる
と簡単に取れます。
![うさロング](https://the-right-manner.com/wp-content/uploads/2018/07/スクリーンショット-2018-07-20-23.47.55-150x150.png)
上手く取れると気持ちがいいので、試してみてくださいね!
お椀のとり方・持ち方
汁椀は左手で持って食べますが、いきなり左手でとると雑な印象を受けます。
はじめ右手でとって、左手に持ち替える
と、優雅に見え、マナー的にも正しいです。
なお、お椀が正面に置かれているときは、最初から両手でとる方が美しく見えます。
ただ、ここではお椀がご飯の右横に置かれている場面を想定しています。
その場合に両手でお椀をとろうとすると、左手が料理の上を横切ってしまいます。
和食では腕が料理の上を横切りのはマナー違反とされているので、
このような場合は右手でお椀をとることも止むを得ないです。
(上記動画も右手で持ち上げています。)
ただ、ここではお椀がご飯の右横に置かれている場面を想定しています。
その場合に両手でお椀をとろうとすると、左手が料理の上を横切ってしまいます。
和食では腕が料理の上を横切りのはマナー違反とされているので、
このような場合は右手でお椀をとることも止むを得ないです。
(上記動画も右手で持ち上げています。)
お椀の持ち方は、
親指は縁、ほかの指はそろえて高台の下
で支えてください。
左手にお椀を持った後に箸を持ちます。
![](https://the-right-manner.com/wp-content/uploads/2019/01/-2019-01-03-18.19.39-e1546507234929.png)
汁椀と箸を持ったら、いよいよ汁をいただきましょう。
具材と汁は交互にバランスよく。
具が大きい場合は箸で具を抑えながら汁をいただきます。
具が少ない場合は箸を置いて、両手でお椀を持って、お汁をいただきます。
汁椀を持ったまま箸を置く方法も、別記事で確認してくださいね。
お椀を置くときも
左手で直接置かずに右に一度持ち直し、静かにおいてください。
霧吹きの意味
最後にお椀の豆知識をご紹介します。和食を食べにお店に行ったとき、
お椀の蓋に付いた水滴を見たことがありませんか?
あれは、お店側が「あえて」やっているおもてなしです。
霧吹きをする理由は複数あって、
- このお椀には誰も手をつけていませんという印
- 中身がちゃんと入っている汁椀の印
- お椀の正面がわかるための印
などです。
霧吹きの仕方も、
- 霧吹きでシュッと吹いて霧状にする店
- 茶せんで散らす店
など複数あります。
茶せんの場合、
先を水で濡らしてお椀に向けて振るのだとか。
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霧吹きを使うより不揃いの趣があるのだそうですよ。
まとめ
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フォーマルな会食の場でも椀物を美味しくいただけそうです^^
![うさロング](https://the-right-manner.com/wp-content/uploads/2018/07/スクリーンショット-2018-07-20-23.47.55-150x150.png)
あわてずに、1つずつ、マナーを習得していきましょうね!
まとめると、
お椀の置き方は
ご飯の右に。
お椀の蓋は
右手で向こう側に倒すように起こし、
水滴を切ってからお椀の右に高台を下にして置きます。
お椀の右側に置きましょう。
お椀を持つ時は右手→左手で持ち替えて、丁寧にいただいて下さい。
食べ終わったら元あったように蓋を戻します。
くれぐれも蓋をひっくり返して戻さないように!
練習も兼ねて、
たま〜に、家でも蓋つきのお椀で汁物を食べてみるのもおすすめです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。