カメチキンカメチキン

トレードオフってどんな意味でしょう?職場では滅多に聞かない言葉ですが、みんな当たり前のように理解してるみたいで…



うさロングうさロング

なんとなく意味はイメージできますが、はっきりとした意味はわからない、という典型的な言葉ですね^ ^







トレードオフ…

職場で頻繁に使われる言葉ではないですが、

たまに使われる割には、当たり前にみんな知ってる前提で使われたりしませんか?


管理人が初めてこの言葉を耳にしたときは、

・「トレードオフ」?
・「トレード」と「オフ」?


なんて、そもそものところからわからなかったレベルでした。


が、なんとなく文脈から「両立しない」(?)的な意味で理解してことなきを得たことを思い出します。
(;^_^A


そんな管理人自身が、今では当たり前にみんなが知ってるかのように使ってしまったりして…
(初めて聞いた時自分はよくわからなかったのに!←反省)



この記事では、そんな管理人の反省も踏まえ、

  • トレードオフの意味
  • トレードオフの使い方
  • 類語

などについて詳しく解説していきたいと思います。

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トレードオフの意味

さっそくですが、

辞書での説明を紹介していきましょう。

大辞泉によると、
失業率を低めようとすれば物価の上昇圧力が強まり、物価を安定させようとすれば失業率が高まるというように、一方を追求すると他方が犠牲になるような両立しえない経済的関係。
と、

また、

三省堂 マーケティング用語集によると、
両立し得ない関係性。一方をとると他方を失うということ。高品質と低価格の両立など、マーケティングにおいては常にぶつかる課題です。しかし、このトレードオフの関係を解消することで、新たなビジネスを創造することが可能となります。
とあるように、

もともと経済関係で使用されることを前提とした説明がなされています。

ビジネスシーンでも使われることが想定できますね。

英語表記と語源

先ほど紹介した大辞泉では、英語表記は【trade-off】となっています。

なので、日本に直接伝来したと考えられる原語が、trade-offということになります。

ということは、トレードオフの語源は文字通り英語の「trade-off」ですね。


そして、Webilo英和和英辞典では、
trade-off:(特に、より有利なものを得るために何かを差し出す)取引; 交換
とされています。


ということは、

例えば、大辞泉で紹介されている事例を英語を踏まえて考えると、

失業率と物価の関係が「取引」関係にある

と理解できそうです。


つまり、

失業率を得ようとすれば(=失業率を低める)、物価を差し出さないとダメ(=物価を上げる)ですし、物価を得ようとすれば(=物価を下げる)、失業率を差し出さないとダメ(=失業率を高める)、という意味での「取引」関係にある。

というように、

英語の「取引」が、日本語のトレードオフの理解に繋がっていることが整理できます。

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トレードオフの使い方と具体例

それでは、続いてビジネスを中心に、トレードオフの使い方と具体例を紹介していきましょう。

ビジネスの場面

ビジネスにおいては、

  • 品質と人件費
  • 機能性とデザイン性
  • 軽量化と強度
  • リターンとリスク

のように、多くのトレードオフ関係に悩まされ決断をしていかないといけません。


  • 品質と人件費とはトレードオフの関係にあるが、長い目で見れば品質重視にしたほうが商品が売れるようになって人件費の上昇を吸収できるのではないか?
  • 軽量化を優先しようとすると、強度を下げざるをえないというように、自動車の軽量化と強度とはトレードオフの関係にある。

経済学の場面

経済学でのトレードオフは、先ほどから紹介している辞書での表記がそうなります。

  • 失業率を低めようとすれば物価の上昇圧力が強まり、物価を安定させようとすれば失業率が高まるという関係は、まさにトレードオフの関係だ。

生物学の場面

生物の世界でもトレードオフの状態は非常に多いため使用例も多くあります。

大きな卵を産んで襲われるリスクを小さくして生存率を上げるのか、襲われるリスクが高くても小さな卵を万単位で産んで生存率を上げるか

などです。


  • 生物の大卵少産戦略と小卵多産戦略というのは、繁殖・生存におけるトレードオフだ。
  • 鳴声が大きいと雄を呼びやすいが、敵に見つかりやすくエネルギーもたくさん使う。これも繁殖・生存におけるトレードオフ

IT業界の場合

システムの品質を高めたい…

でも時間も無いし人もいない…。

このような悪循環が常態化している業界なので、品質面・金銭面などの話し合いのときに、多く使用されます。


  • 多くの機能を入れるのは良いけど品質の面、人件費の面でトレードオフになるから、機能の取捨選択をしないといけない。
  • スケジュールを早めたい気持ちは分かりますが…バグを潰しきれない状態になります…完全にトレードオフな状態になりますよ。

恋愛の場面

じつは…、

恋愛も多くのトレードオフの状態になります。


  • 恋と仕事はまさにトレードオフ!今は仕事に燃えているから恋はまだいいかな。
  • 男として恋とお金は難しい問題…。ケチケチすれば女性から嫌われてしまうけど…お金がもったいないし…このトレードオフ問題は難しい!

ダイエットの場面

ダイエットでも

・痩せたいから食べられない
・食べると太る

のような状況を生み出します。

まさにトレードオフの関係ですよね。


  • ダイエットは痩せる喜びはあるのだけど食べられないというトレードオフ状態になるから、本当に始めるか悩ましい…
  • 早く急激に痩せようとするとリバウンドが怖いし、ゆっくり痩せようとすると夏までに間に合わないし…。ダイエットにおける時間とリバウンドリスクのトレードオフね。

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類語(二律背反は類語じゃなかった!?)

トレードオフの類語でよく挙げられるのが二律背反です。

しかし、似て非なるもので意味は異なります。

二律背反を大辞泉で調べると、
哲学で、相互に矛盾する二つの命題(定立と反定立)が同等の妥当性をもって主張されること。
とあります。

噛み砕いて説明をすると…

2つの論理を同時に見れば矛盾が起きてしまいますが、1つ1つの論理自体は独立に成立できることを言っています。

天と地、表と裏、大と小、黒と白、長い短いなど、二極性が同時に存在しようとすることは不可能ということを二律背反と表現するわけです。


トレードオフは、一方を得るためには他方を犠牲にしなければならないという2つの状態の関係性のことを意味していて、二律背反のような論理的な矛盾をさしているわけではありません。


そういう意味で、トレードオフと二律背反とは同じ意味ではありません。


二律背反が類義語ではないとすると、トレードオフの類義語を単語で示すのは難しくなります。

あえて類語を紹介するのであれば “ことわざ”が妥当です。

  • あちらを立てればこちらが立たず:両方がうまくいくことは難しい
  • 頭押さえりゃ尻上がる:両方はうまくいかないこと
  • 右を踏めば左が上がる:一方がよいと、もう一方が悪くなること

と、言ったところです。

ことわざの類語を見ると、二律背反が類語にならないことが見えてくるのではないでしょうか。


二兎追う者は一兎も得ずは全く違う意味

余談ですが、たまにトレードオフの類語として、「二兎追う者は一兎も得ず」があげられることもあります。

ただ、この言葉は、2つを追い求めたら結果1つも得られなかったという意味のため、トレードオフとは全く意味合いが異なりますので注意が必要です。

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まとめ

カメチキンカメチキン

トレードオフってなかなか奥が深い言葉ですね。きちんと理解ができてよかったです!



うさロングうさロング

そうですね。二律背反との違いなどを意識するとより理解が深まると思いますよ。


まとめると、

トレードオフとは、

一方を追求すると他方が犠牲になるような両立しえない関係

のことで、英語では、

trade-off

となり、これが語源です。


もともとは経済関係の言葉ですが、ビジネスはもちろん、

生物学、IT、恋愛、ダイエット…

あらゆる場面で使うことができます。


二律背反とは似ていますが、根本的な考えが違うことには注意していください。

二兎追う者は一兎も得ずは1つも得てませんし、意味が全く違います!
こちらも注意が必要ですね。


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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