カメチキン
(小さな声で…)会議の冒頭で”アジェンダ”ってフレーズをよく聞くんですが、どういう意味でしょうか?
うさロング
会社ごとに微妙にニュアンスが違ったりもしますが、正しいアジェンダの意味を紹介していきましょう!
会議の冒頭などでよく聞く
アジェンダ
新人の頃は、日本語で言えばいいのに…
なんて心の中でつぶやいていたのに、
1年もすると、自分も意識せずに使っちゃってる
なんてことがよくある言葉です。
さて、そんなアジェンダですが、
あなたには、1年も経たず使いこなしてもらえるように、
- ビジネスにおける意味
- 具体的な使い方
- 類語
についてわかりやすく紹介していきたいと思います。
Contents
アジェンダの意味
まずは、辞書でどんなふうに定義されているのかを確認しましょう。大辞泉では、
と定義されています。
- 計画。予定表。議事日程。協議事項。特に、政治・政策的な分野で、検討課題、行動計画、の意で用いることが多い。
- スケジュール帳。備忘録。
- 教会の礼拝定式。
辞書からは、色々な意味を持っている言葉ということがわかります。
アジェンダの語源
ラテン語の「なされるべきこと」という意味の「agenda」が語源といわれています。もともとは、教会の礼拝規定や儀式、礼拝(祭典)手順を定めた文書のことを意味していたのも、教会において「なされるべきこと」と考えられていたからです。
その後、教会での礼拝定式に限らず、「実行されるべき行動指針」という広い意味で使われるようになりました。
アジェンダの英語
「agenda」とラテン語と同じつづりとなります。英和辞典で調べてみると「協議事項・議事日程・予定表(weblio英和辞典)」と訳されます。
日本語の辞書とほぼ同じ意味です。
ここで引っかかるのが、”予定表”という意味。
schedule(スケジュール)との違いが気になりますよね。
実は一言で予定表と言ってもagendaが意味する予定表とは、
“絶対に実行するべき予定” という意味合いで使われます。
これは、ラテン語の「なされるべきこと」という強い意志の表れのニュアンスも含めているからです。
このような言葉の本質があるため、アジェンダは、強い意志を国民に示す必要がある政治・政策の場でも使用されるわけですね。
例えば、
- 「2018年のスケジュールには4月の減税があります。」
- 「2018年のアジェンダには4月の減税があります。」
と同じような表現ですが、
前者は単に予定されていることを淡々と述べ、
(4月に減税することは決まっていて、淡々とスケジュールに沿って進める、というニュアンス)
後者は、やりとげるべき予定という意味になります。
(4月に減税するかはまだ決まっていないけれど必ずやりとげるべき予定、というニュアンス)
ビジネスシーンでのアジェンダ
ビジネスシーンでは、協議事項という意味合いで使用されることが多いです。会議を行うとき、話が逸れていかないように先に協議事項(議題項目)をハッキリさせて開催をするということですね。
こちらも強い意志で「今日はこの協議事項を決める!」と先に宣言しておくことで、引き締まった会議を行うことができるというわけです。
また、会議での協議事項をあらかじめ文書で示したものを指す使われ方も一般的です。
レジュメ・目次との違い
似たような言葉で、レジュメや目次がありますが、全く異なる意味合いとなります。- レジュメ:要約
- 目次:題目の順番
となります。
会議というビジネスシーンにあてはめると、レジュメは会議の内容を要約したものになります。
要項、要約、概要、略述、サマリーなどが近い言葉といったところでしょうか。
目次は、会議資料における題目の順番で、あくまでも資料を見やすくするためのツールです。
アジェンダの具体的な使用例
では、アジェンダの具体的な資料例を紹介していきましょう。プレゼンでの使用例
プレゼンでは、何を伝えたいのか?
が重要項目になるため、アジェンダという言葉を使って聴衆を注目させる役割を担っています。
- ◯◯計画のプレゼンを始めますが「いつまでにこのプロジェクトを達成すべきか?」が、このプレゼンでのアジェンダになります。
- よりよい会社にしたくありませんか?このプレゼンは、私達の会社の10年後のアジェンダになります。
会議での使用例
会議の場では、その会議で達成すべき事項をあらかじめ明らかにして、集中して議論する
という意味を込めます。
- 今日のアジェンダは「来期予算」です。これ以外のことは別途会議で行うようするため脱線しないように議論をしていきましょう。
- アジェンダは「どの新卒を採用するのか?」だよね。だから今は人件費の話は、ひとまず横に置いておこうか。
また、会議の事前準備では、
- 明日の会議のアジェンダを作っておいて。もし悩んだら相談してくれればよいから。
- アジェンダを事前に関係者にシェアしておいてね!こういった根回しが円滑な議論を生むから頼むね!会議の時間短縮にもなるし!
といった使い方では、会議での協議事項をあらかじめ示した文書のことを指しています。
その他
昔、某政党がマニュフェストではなく、アジェンダという形で公約を掲げていましたね。
その後、マニュフェストの代替用語として政界で定着することはありませんでしたが。
アジェンダの類語
アジェンダの類義語を紹介します。- 協議事項…集まって相談をする項目
- 議事日程…会合をして審議する日程
- 議題…会議で討議する内容
- 日程…仕事など毎日行うベき予定
- 予定(スケジュール)…行うべきことを予め定めておく
これを見ると、
議論をしたいことをはっきりさせたい意味で使うのであれば、アジェンダが一番しっくりきますよね。
まとめ
カメチキン
アジェンダの意味、よくわかりました!これで恥をかかずに済みそうです♪
うさロング
会社によっては「課題」とか「必達目標」など、本来の意味とは違う使われ方もするので注意してくださいね。
まとめると、
アジェンダとは、
会議の(必ず協議すべき)議題、行動計画
という意味です。
語源はラテン語のagendaで、「なされるべきこと」からです。
スケジュールとはニュアンスが異なりますし、
レジュメや目次とは意味が違いので注意してくださいね。
具体的な使用例は本文にあげた例文を参考にしてくださいね。
うさロング
共通の意識をもって議論するテーマをはっきりとさせるときに使うと効果的です!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。