カメチキン
フランス料理を食べに行こうと思うのですが、マナーがわからなくて不安なんです…
うさロング
ナプキン、ナイフ、フォークの使い方など基本的なマナーを紹介していきましょう!
西洋料理がマナーとともに日本に伝えられたのは
明治以降のこと。
開国後、
西洋諸国に後れを取りたくない日本政府は、
こぞってマナーや料理を広めようとします。
その中でも特に、
フランス料理
は、中心的に紹介され広まったのでした。
日本人が
「西洋料理」
と聞くと、フランス料理をイメージする人が多いのは、
こういった背景からのようです。
世界的にも世界三大料理に数えられ、
根強い人気を持つフレンチ。
今回は日本でも食べる機会が少なくない、
フレンチをスマートに食べるためのマナーをお伝えいたします。
- ナプキン、カトラリーの基的な使い方
- パン、スープ、魚料理や肉料理などの食べ方
ナプキンの使い方
ナプキンの使い方は西洋料理であればほぼ同じです。イタリアンのマナーの記事で詳しくご紹介していますので、
詳しくはこちらをご覧ください。
↓↓↓
イタリアンのマナー|ナプキンやナイフ・フォークの使い方と置き方!食べ終わりはどうする?
ここでは要点のみ、お伝えいたします。
半分に折って輪の方を自分側にして膝に置きます。
膝に置くタイミングは
- 料理をオーダーしたあと
- 披露宴などでは乾杯後に着席をしたあと
ときです。
中座するときは椅子の座面にナプキンをザッと畳んで置きます。
ナイフとフォークの使い方
ナイフとフォークの使い方もイタリアンのマナーとほぼ同じです。ただ、
食べ終わりの置き方が違います。
ナプキン同様、
イタリアンのマナーの記事に詳しく書いていますので、
こちらでは同じマナーの要点と、相違点をお伝えします。
置いてある外側から順に使えばOK
です。
それぞれ人差し指が上に来るように持ちます。
ナイフとフォークを皿にハの字に置けば、
「まだ食事中です」の合図。
このとき、
- ナイフの刃を自分の方に
- フォークの先を下に(=フォークの背を上に)
向けて置きます。
食べ終わった場合は、
西洋料理でも国によって多少違いますが、
フレンチでは、
時計の3時または4時の位置に
ナイフとフォークをそろえて置きます。
<3時>
<4時>
これで、
「食べ終わったので下げてください」の合図になります。
このときは、
- ナイフの刃を自分の方に
- フォークの先を上に(=フォークの背を下に)
向けて置きます。
フォークの背を下に置くことで、
給仕スタッフが運びやすくなります。
パンの食べ方
パンは手に取って一口サイズ分をちぎります。もとのパンをパン皿に戻してから、
一口サイズの方にバターをつけて食べます。
バターはバターナイフを使います。
パン皿に戻す方のパンは、
ちぎった部分が周りから見えにくくなるようお皿の上に置くときれいです。
パンの食べ方で、
皿に残ったソースを掃除するようにぬぐってパンにつけて食べる行為
を見かけることがあります。
作り手(シェフ)には
「ソースが美味しかったんだ!」
と喜ばれるようですが、見た目によろしくないですね。
そもそも、「ぬぐう」行為自体があまり美しいものではありません。
パンにソースを受ける場合でも、
ちぎったパンを皿に置いて
ナイフとフォークでソースをつけて食べるようにしましょう。
とはいえ、現代では、
よほど格式高いフレンチでない限り
ソースをパンにつけても問題はないようです。
TPOに合わせて判断しましょう。
よほど格式高いフレンチでない限り
ソースをパンにつけても問題はないようです。
TPOに合わせて判断しましょう。
スープの飲み方
具体のスープの飲み方を紹介する前に、スープを飲むときの、スプーン運びにまつわるお国事情を紹介しましょう。
国によって違うスプーン運び
お国事情があるというのは、- 奥から手前にスプーンを動かしてスープすくう
- 手前から奥にスプーンを動かしてスープをすくう
の2パターンのこと。
そして、
奥から手前がフランス式
手前から奥が英国式とイタリア式
といわれています。
ただ最近では、
よほど格式高い場でない限りどちらでも問題はありません。
参考の動画はこちら
↓↓↓
スープの飲み方
実際のスープの飲み方です。スープの飲み方として気をつけておきたいのは、
- ふーふーと息を吹きかけて冷ますのはNG
- 比較的温度の低い表面のスープをすくう
- 一口で飲める量をすくう
- 姿勢を正してスプーンを口元に運ぶ
- 音を立てない
という点です。
この2点に気をつけながら、
- 皿に入ったスープ
- カップに入ったスープ
について細かな飲み方を確認しましょう。
- 残り少なくなったら少しだけ傾けてスプーンですくう
- 飲み終わったらスプーンを時計の3時の位置に置く
に注意してください。
カップを持って直接飲んでもよい
点は覚えておきましょう。
参考動画はこちら
↓↓↓
魚の食べ方
魚は骨付きだと食べる難易度がぐんと上がります。日本食でも難関とされるのが骨付きの魚の食べ方ですね。
フレンチでも骨付きの丸ごと魚がコースで出てくることがあります。
もちろんナイフとフォークを使用して対応するのですが、
くわしい食べ方についてはこちらで解説しているのでぜひ参考にしてください。
↓↓↓
魚の食べ方のマナー【洋食編】切り身かまるごとかで違う?骨の処理もあわせて!
魚の食べ方のマナー【洋食編】切り身かまるごとかで違う?骨の処理もあわせて!
魚料理では魚の骨のない部位や、骨を抜いたものが提供されることも多いです。
その場合はテーブルに置かれた順序通りのカトラリーを使っていただいてくださいね。
肉の食べ方
フランス料理における肉の食べ方ですが、大まかな流れを紹介すると、
左から肉を一口サイズに切る → 一口食べる → また一口サイズに切って食べる
これを繰り返します。
肉を食べながら付け合わせの野菜もいただきます。
うさロング
同時に食べ終わるときれいです。
こちらの動画も参考にしてくださいね。
↓↓↓
肉を切るときは、
一口ずつ切って、切ったつど食べます。
肉汁が逃げるのを最小限にするためと、お皿を必要以上に汚さないためです。
ただ、切ったサイズが大きかったとき、
さらに半分に切って食べるのはOKです。
骨付き肉が出てきた場合は、
骨のふちに沿ってナイフを入れて身と骨を離します。
盛り付けで骨が立っている場合は、
横にしてナイフを入れるとやりやすいです。
切り離したら、一口ずつカットしていただきます。
骨付き肉を食べるときも基本はナイフとフォークを使いますが、
フィンガーボールが用意されたときには手を使ってもよい
とされています。
ナイフとフォークでがんばって身と骨を切り離しても身がごっそり骨についていたら、
手で持って食べるのはありです。
フィンガーボールでは指を片手ずつ洗ってくださいね。
まとめ
カメチキン
魚料理や肉料理の食べ方まで教えていただきありがとうございます!
うさロング
マナーにとらわれすぎて、フレンチの見た目や食事を共にする相手との会話を楽しむことを忘れないでくださいね!
フレンチは味もさることながら、見た目もきれいな料理が出てきますね。
食事の時間を楽しいものにするためにも、所作も美しくありたいものです。
マナーは細かい部分を挙げるとなかなかむつかしいかもしれませんが、
食べる相手に不快を与えないことを念頭に置いて、
できる動作はぜひ実践してくださいね。
パンはソースではなく、バターをつけて食べる方が無難。
ソースをつけるのは、ごく親しいメンバーでカジュアルな場合にしましょう。
肉や魚、スープの食べ方は、
普段からナイフやフォーク、スプーンを使っていないとスマートにこなせないかもしれません。
マナーに戸惑う場合は、
まずは、音を立てずにカトラリーを扱うことに集中しましょう。
皿と触れたときのカチカチ音や、スープを飲むときの音は、
相手を不快にさせかねません。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。