カメチキン
カジュアルな感じもするイタリアンですが、それでも食べ方のマナーってあるんですよね?
うさロング
フランス料理のマナーの元になったのがイタリアン。コース料理を基本とするお店ではちゃんとしたマナーが求められますよ!
西洋料理といえば、
フランス料理
をイメージする人、多いと思います。
なんとなく西洋料理の代表
という印象を持つフランス料理ですが、
意外にも、
現在のフランス料理はイタリア料理をもとに作られた
といわれています。
諸説ありますが、以下のようなものだと考えられます。
イタリア料理をフランスへ伝えたのが、
15世紀にフランス王家(アンリ2世)へ嫁いだ、
イタリアの名家の娘であるカトリーヌ・ド・メディシスでした。
当時のフランスは大雑把な料理を手づかみで食べていたため、
彼女は大勢の料理人たちを引き連れ、フランスへ向かいました。
そして、
料理人たちにより、
フランス王族に
- ナイフやフォークを使った食事法
- 手の込んだ調理法
が広められたのです。
今では上品の代名詞のような、
日本でも人気の高いフランス料理。
元となったイタリア料理も、同じく日本で人気です。
今回は、そんなフランス料理の元となったイタリアンのマナーについてご紹介します。
具体的には、
- ナプキンの使い方
- 食べ終わりも含めたナイフやフォークの扱い方
- パスタの食べ方
- パンの食べ方
フランス料理をはじめとする他の西洋料理と同じマナーもあれば、異なるものもあります。
違いを知ってぜひ挑戦してくださいね。
Contents
西洋料理の基本・ナプキンの扱い方
イタリアンだけでなく、西洋料理に欠かせないアイテムの一つが、
ナプキン
です。
イタリアンでもフレンチでも同じように使用されます。
ただ、知っているようで、意外と間違ったマナーで扱う人っている人も少なくないのも事実。
そこで、
- 食事前
- 食事中
- 食事後
の3パターンに分けて、映像をもとに扱い方をご紹介します。
食事前
ナプキンは食事を始める前、皿の上にセッティングされています。
着席したときに手に取り膝に置きたくなりますが…
ちょっと我慢です!
ナプキンを膝に置くタイミングは、
- レストランではオーダーしたあと
- パーティーなどでは挨拶や乾杯後の着席のあと
です。
また、
目上の人と一緒に食事をする際は、
目上の人がナプキンを取ったあとに取りましょう。
ナプキンのスマートな膝上への置き方は、こちらの映像でご紹介します。
↓↓↓
ナプキンの膝への置き方は、
- ナプキンを2つに折る
- 輪の部分を自分のほうに向けて膝の上に置く
がポイントです。
食事中
食事中のナプキンは、汚れを拭くために使われますが、
汚れを拭くときのナプキンの使い方や
途中で一時的に席を立つときのナプキンの置き方にもマナーがあります。
手や口の汚れはもとより、
グラスにリップが付いたりしたときも、
一度汚れを手で拭ってから手についた汚れををナプキンでふき取りましょう。
スムーズな拭き取り方はこちらの動画からどうぞ。
↓↓↓
ナプキンで拭くときは、
- 手や口元の汚れを拭くときは、折って膝の上に置いたナプキンの内側を使う
- 拭くときは、「ごしごし」せず、軽くトントン押さえるようにする
- 拭き終わったら汚れが見えないよう、汚れを内側にしており、ナプキンをもとの膝の上に置く
がポイントです。
以下の動画にあるように、
- ナプキンを持ちながら立ち上がる
- 「ざっと」たたんで座席の上に置く
となります。
↓↓↓
食事後
食事後のテーブルに、きれいに折り畳まれたナプキンを見たことがあります。キレイにたたんであると上品な印象を受けますが、
実はこれNGです。
ナプキンは食事後、
無造作に折りたたんでテーブルの上に置く
のが正解。
こちらの動画でご確認ください。
↓↓↓
きれいに折り畳んで置くと、
- おいしくなかった
- 対応が悪かった
などといった、店に対する苦情の意味が込められます。
気をつけてくださいね。
くしゃくしゃにすると、それはそれで品がないので、
紹介した動画くらいの無造作感で置いてください。
カトラリー(ナイフ・フォークなど)の使い方
西洋料理ではカトラリーを使って料理を食べますが、国によって細かい扱い方が違います。
一般的な西洋料理での使い方、またイタリアンでの使い方をご紹介します。
カトラリーは外側から使う
こちらの動画をどうぞ。すごくわかりやすいですよ!
↓↓↓
西洋料理では、
お皿の両横にスプーンやフォーク、ナイフが並んでセットされています。
使う順序は
外側から順番に
です。
そんなに難しいことではありませんね。
もし順番を間違っても、慌てないでください。
お店の人を呼んで間違えたことを伝えると、
新しいものを用意してくれますよ。
ナイフとフォークの持ち方
ナイフとフォークは、よく人差し指が上にくるようにもつ
と言われますが、
こちらの記事ではワンランク上の、
より上品に見える持ち方
を紹介しましょう。
↓↓↓
ポイントは、
- 手のひらの指の上に、斜めになるようにナイフとフォークを持つ
- 小指を中心に、薬指、中指で軽く握って人差し指と親指を添える
となります。
ナイフとフォーク|食事途中や食べ終わりの置き方
食事の途中や食べ終わったときのナイフとフォークはどのように置くのがマナーでしょうか。お皿の上にハの字に置きましょう。
食事が途中なので皿を持って行かないでください
の合図です。
お皿から大きくはみ出すような置き方ではなく、
3分の2はお皿の上に乗せて、このように置きます。
↓↓↓
うさロング
くれぐれもナイフの歯は自分のほうに向けてくださいね。
フレンチでは食べ終わったとき、
ナイフとフォークを時計の3時または4時の位置になるよう置きます。
<3時>
<4時>
これが、
イタリアンでは違います!
イタリアンではナイフとフォークを
時計の6時の位置にそろえて置く
または、
皿の右端にトレーなどが用意してあればそこに揃えて置く
こうすることで食事が終わった合図となります。
パスタの食べ方
イタリアンといえばパスタを思い浮かべる人も多いですよね。パスタを食べるとき、
日本ではフォークとスプーンを使用する人もいますが、
実はこれ、フランス式です。
イタリアではフォークのみを使って、
皿の立ち上がりの部分を利用してくるくる巻いて食べるのが一般的です。
具体的には、こんな具合です。
↓↓↓
ポイントは、
一口ずつ少量をフォークでくるくる巻いて食べる
です。
たくさんの量を巻くと巻きにくいうえ、
口に運んだ時に大きな口を開けなければならず、
ちょっと美しさに欠けますね。
お店の人にお願いすればスプーンを出してもらえるので、
うまく巻く自信がない人は周りを汚してしまうよりも、
スプーンを使ってくださいね。
またカトラリーの使い方の他に、パスタを食べるときは、
- (ラーメンやうどんのように)音を立てて食べない
- (パスタの具材である)貝の殻は手で外してもOK
- ソースを上手に絡めながら食べる
これらも食べ方のポイントになります。
パンの食べ方
パンは、手で一口大にちぎってオリーブオイルを付け
そのまま手で口に入れます。
うさロング
かじっちゃダメですよ!
注意点としては
- ちぎった場所は人の目に触れないように下にして置く
- 好みでオリーブオイルの入った皿に塩コショウをかける
- パンをソースにつけるのはOK
- パンをスープにつけるのはNG
などがあります。
パンをスープにつけるのがNGなのは、
スープはそれだけで味わうものだから
です。
何かにつけて味わうことを前提にしたソースとは違う点です。
スープはそれだけで味わうものだから
です。
何かにつけて味わうことを前提にしたソースとは違う点です。
フレンチではバターを塗ります。
でもイタリアンではオリーブオイル。
同じパンなのに、このあたりの食文化の違いも面白いです。
まとめ
カメチキン
イタリアンにこんなマナーがあったとは…
うさロング
フレンチのとの違いを意識しながら覚えるといいですよ!
フレンチとイタリアンではマナーに微妙な違いがありました。
いざ料理を食べていると、
どっちがどっち?
となるかもしれませんね。
大切なのは
- 相手に不快な印象を与えない
- 失礼な食べ方をしない
ことです。
そのためにも最低限のことはできるようになっておきましょう。
今回は、
- ナプキンの使い方
食べる前、食べているとき、食べ終わったあと - カトラリーの使い方
使う順番、持ち方、置き方 - パスタの食べ方
- パンの食べ方
について、相手に不快を与えないマナーをお伝えいたしました。
ぜひ参考にしてくださいね。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。