カメチキンカメチキン

この間、友人の親族のお通夜で焼香を4回もしちゃったんです…思い出すと恥ずかしくて…



うさロングうさロング

抹香を4回取って香炉に落とした、ということですね。恥ずかしくありませんよ!理由を説明していきましょう。







基本的に、

他人にならっておくのが無難な焼香


ですが、よく考えてみると、

抹香をつまむ回数って何回が正解なんだろう?

なんて悩んでしまいますよね。


参列者が多い場合は、

葬儀場から「1回でお願いします」と言われたこともあるような…


そこで、この記事では、
  • 葬儀に参列したときの焼香の回数について
詳しく紹介していきたいと思います。



焼香の意味

そもそも、焼香とはどんな意味があるのでしょうか。

焼香の意味は、

お香の香りで自分自身の心と体の穢れ(けがれ)を取り除き、清浄な心身で冥福を祈る

というところにあります。


もともと、仏教発祥の地、インドには、

香木の白檀(ビャクダン)、沈香(ジンコウ)などがたくさんあり、

香は酷暑により腐敗した臭いを消すために使われました。

酷暑のもと行われる葬儀の際、遺体の腐敗臭を消す目的でも使用されていました。


また、釈迦の父王の葬儀の際には、

香を焚き、花を散らして供養したことから、

香には死者を供養する意味があり仏様の食事とも言われています。



抹香と線香

葬儀で使われるお香には

  • 抹香(まっこう)
  • 線香

があります。


抹香とは、樒(しきみ)という木の樹皮・葉を乾燥させ粉末にしたものです。



樒(しきみ)は匂いが強く有毒なので、

土葬の死体を野犬や狼に荒らされないように墓地に植えられていました。

関西では葬儀場に飾ることがあります。


線香とは、抹香よりはお馴染みで、棒状になったお香です。

材料は、
・白檀(びゃくだん)
・伽羅(きゃら)
・杉
などが使われます。


なお、

通夜の夜に線香を絶やさないようにするのは、

浄土へ行くまでの道を迷わないように照らすためと言われています。



宗派ごとの焼香の回数とやり方

仏教には様々な宗派がありますが、

焼香は統一した決まりはありません。


実は、

宗派によって回数ややり方が違います。

うさロングうさロング

なので、4度つまんで焼香しても気にする必要は全くないんです!


そこで、

宗派ごとの焼香のやり方、回数についてご紹介します。


まず、焼香のやり方で各宗派共通していることは、

  • 香炉の前で合唱礼
  • 親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまむ

です。

次に、宗派ごとの回数とやり方です。


真言宗

焼香は3回

1回目は抹香をつまみ、おじぎをするように目の高さまでおしいただきます。

2、3回目はお香をつまんでそのまま香炉に落とします。
(3回ともおしいただいてもかまいません)

線香は3本立てます。
香炉の中で逆三角形になるように、座る側に1本、仏壇側に2本立てます。

真言宗では、

  • 三宝(仏・法・僧)に帰依する
  • 三密修行(身業(しんごう・身体)、口業(くごう・言葉)、意業(いごう・心))を修める
  • 三毒(貪(とん/むさぼり)・瞋(しん/怒り)・癡(ち/迷い))を鎮める

など、3という数字を大切にしています


曹洞宗

焼香は2回

1回目は主香(しゅこう)といい、抹香をつまんだら軽く左手を添えて額におしいただきます。

2回目は従香(じゅっこう)といい、おしいただかずに香炉に落とします。


線香は1本立てます。


葬儀は、故人を仏弟子として出家させる、という考えで行われるため、剃髪・授戒・引導法語など独特な儀式です。


日蓮宗

焼香は1回

一度のお焼香で強い思いを込めた方がよいとされています。

額におしいただきます。

なお、導師は3回行います。

線香は1本立てます。

葬儀は「南無妙法蓮華経」というお題目を唱えることで、故人の生前の信心深さを讃え、霊山浄土に辿り着き成仏すること手助けする儀式です。


浄土宗

焼香の決まりはありません。

基本は3回ですが心のこもった1回でもいいです。

右手でつまんだら左手を添えておしいただきます。


線香は1本だけ立てることが多いですが、

寝線香といって香炉の大きさに合わせて1本を2つまたは3つに折り、

火をつけた後、左手で仰ぎ消し、寝かせます。

向きは左右どちらでも構いません。

葬儀は、死者を仏弟子とする儀式と、仏弟子となった故人を浄土に導く引導(いんどう)の儀式があります。


浄土真宗

焼香は、

本願寺派は1回、おしいただかずに香炉に落とします。

大谷派は2回、おしいただかずに香炉に落とします。


線香は1本を寝線香にします。


亡くなるとすぐに南無阿弥陀仏によって極楽浄土に導かれ、仏になると考えられています。

そのため、葬儀は故人の供養を行う必要はなく、阿弥陀如来に感謝の意を表すための勤行となります。

故人と永遠に別れるという発想はありません。


宗派ごとの焼香の回数とあわせて、焼香の具体的なやり方についても確認しておきたいですね。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。
↓↓↓
焼香での数珠の使い方や持ち方|数珠なしではだめ?持ってない場合の貸し借りは?
https://the-right-manner.com/1706.html


まとめ

カメチキンカメチキン

焼香の回数って宗派によって違うんですね!でもさすがに4回はないか(;^_^A



うさロングうさロング

宗派によってこれだけ異なりますから、誰も気にしていませんよ。


まとめると、

葬儀の際のお焼香の回数は、ひとまず、

前の人に倣え(ならえ)

が無難。


ただ、実際は、各宗派によって焼香の回数は様々です。


浄土宗のようにとくにこだわりのないところもあれば、

真言宗のように3回するところもあります。


もちろん、参列者が多い場合には、宗派云々よりも、

葬儀社によって回数制限されることもありえます。


葬儀の参列にあたっては、各宗派で違いがあるんだな、ということを意識しておいて、

あとは、会場の流れに応じて対応するのが一番です。


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。