カメチキン
ビジネスで使うバーターとテレビの芸人さん絡みのバーターとは意味が違うのでしょうか?
うさロング
実は…全く違うんです!テレビに影響されてビジネスでの意味を間違えないようにしましょう!
「先方はバーターでの取引を望んでいるようです。」
といった場合の
バーター
ですが、
ビジネスではどんな意味で使われているのでしょうか。
テレビを見ていると、たまに若手芸人が
「◯◯さんのバーターで出演させてもらっている」
なんて会話をしていることもありますが、
芸能関係で使われるバーターとは意味が違うのでしょうか。
この記事では、
- バーターの意味や語源
- 芸能界との意味の違い
- 使い方と例文
Contents
バーターの意味や語源
バーターの意味は、大辞泉で、
バーター:物々交換と、ただ一言。
で、
後ろに「取引」が付いたバーター取引だと、
バーター取引:現金を使わずに、商品やサービスを交換することで取引を行うこととあります。
ま、バーターの意味からすると、
そこに取引がくっついただけのバーター取引の意味は想像どおりですね。
英語では?
英語では、barter
で、そのまま日本語のバーターの語源になってます。
なので、辞書的な意味も、
weblio英和辞典
物々交換する、(特に、利益に目がくらんで)売る、安く手放すとなってます。
「物々交換する」はまさに日本語のバーターと同じ、さすが語源ですね。
「(特に、利益に目がくらんで)売る、安く手放す」という意味を見ると、ちょっとネガティブなイメージが含まれているようにも見えます。
ですが、ネガティブな意味は、「barter away」として使った場合ですので、barter自体にネガティブなイメージはなさそうです。
ビジネスでの使い方
ビジネスシーンでは、物々交換
という意味で使われます。
これには、
- サービス
- 人材
- 仕事そのもの
と、物ではない交換も含んでいます。
先ほど紹介した、
バーター取引
とか、
バーター貿易
という言葉もよく使われますね。
念のため意味を紹介しておくと(バーター取引は先述)、
大辞泉
バーター貿易:二国間の輸出入額を均衡させる方式の貿易。代金決済が不要なので、外形的には物々交換に似た形態をとる。求償貿易。となります。
芸能界での意味
実は芸能界で使われるバーターは、人気・実力があるタレントに同じ事務所の若手タレントを抱き合わせて出演させること
を言います。
このバーター、実は
「束(タバ)」の逆さ読みが語源
と言われています。
そう、
- シースーは寿司
- 六本木はギロッポン
- 銀座はザギン
など、逆から読む芸能界の独特の業界用語と一緒です。
なので、
英語のバーターとは全く関係がありません!
たまたま同じ言葉になってしまったのです。
芸能界で言うところの「バーター」のイメージをもってる人は、
「物々交換」と説明されてもピンとこなかったかもしれませんね。
バーターを使った例文
ここでバーターを使った例文を紹介していきます。ビジネスの場合
- 人の交換
- サービスの交換
という意味合いで使われることが多いですね。
【例文】
- (営業がお客さんに対して選択肢を提案) お金の支払いだけではなくバーター取引という選択肢もあります。いかがいたしますか?
- (社内で人材交換をして活性化を図ろうとしている) A部署とB部署の人材をバーターして会社の活性化を図ろう!
- (お互いの会社がさらなる飛躍を目指してタッグを組む) 双方のサービスをバーターすることで弱点を補うことができます。
芸能界の場合
本来のバーターの意味とは違いますが、あわせて紹介しておきましょう。- 出演交渉の場面
- 番組トーク内
など、幅広くバーターという言葉を使うことができます。
【例文】
- (事務所側と制作側の出演者交渉の場) メイン司会者のバーターで若手俳優を出演させていただけませんか?
- (若手タレントが番組トーク内で…) 僕、◯◯さんのバーター出演なんでっ!世間に覚えてもらうために必死ですよ!
- (お笑いコンビの格差を皮肉る) 所詮、私は相方のバーターなのでのらりくらりやっていきますよ。
バーターの言い換え・類語
バーターの言い換えや類語としては、- 等価交換:価格や価値の等しい物どうしを交換すること。
- トレード:プロ野球の球団間で、選手の交換・移籍を行うこと。「他球団にーする」「金銭ー」
- 取り替え:他のもの替えること。交換。「特売品はーがきかない」
などがあります。
まとめ
カメチキン
やっぱりテレビで使ってるバーターとは違うんですよね!どうりで変だと思ってた^ ^
うさロング
全く違う意味だとわかっていただけましたね。ビジネスでの意味と使い方をしっかりと覚えましょう!
まとめると、
バーターの意味は、
ビジネスシーン:物々交換
です。
語源は英語の
barter
となります。
ちなみに、
芸能界では抱き合わせ
という意味で、
語源(といっていいのか?)は
束(タバ)の反対読み
になります。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。