「墓参りは朝早く行かないとバチが当たる」

お墓参りの時期になると

祖母からよく言われた言葉を思い出します。


でも実際大人になってみると、

・遠方からのお墓参りで朝からは大変
・どうしても日中に済ませなきゃいけない用事がある

など、
朝早くからのお墓参りが厳しいこともわかってきます。


お墓参りには行きたい!

でも朝からは現実的にムリ!

そんな場合どうしたらいいのでしょうか?



この記事では、

  • 朝にお墓参りするのが良いとされる理由
  • 夕方や夜の時間帯にお墓参りするのはマナー違反か

などについて詳しく説明していきたいと思います。



お墓参りに望ましい時間帯

一般的には、

お墓参りは午前中に行くのが良い

とされています。


というのも、


昔から、

諸事の中で何よりもご先祖様の供養を優先する

という考え方が大切にされてきたからです。


1日の様々な用事を済ませてからお墓参りをするのではなく、

お墓参りを済ませてから諸事に勤しむことがご先祖様を大切にすること

と理解されてきたのです。


また、現実的にも、

お墓参りの際には、

  • 墓石の拭き上げ
  • 周辺の雑草除去
  • 掃除
  • お供え
  • お参り(合掌)

と、それなりに時間が必要になってきます。


そうした現実的な問題からも、

時間がたっぷりあって、明るい時間帯にお参りするのが良いとされてきたのです。


「バチが当たる」

かどうかは別として、
祖母がくり返し言っていた言葉は、あながち間違いというわけではなかったんですね。


服装のマナーについてはこちらの記事で確認してくださいね。
お墓参りの服装にルールはありませんが、ちょっと気になる細かいマナーについてくわしく解説しています。
↓↓↓
『お盆のお墓参りの服装にマナーはある?女性が気をつけたい色などをくわしく!』



夕方や夜のお墓参りはマナー違反?

こうした、

  • 先祖を敬う古くからの考え方
  • 墓掃除などの実際上の問題

から朝のお参りが良いとされてきましたが、

午後からのお墓参りがマナー違反というわけではありません。


というのも、
冒頭に紹介したことと関連しますが、

  • 現代では都市部に住む人が多くお墓までの距離が遠い
  • 夫婦共働きも含め忙しい家族が増えている

という現実的な課題があります。


また、朝からのお墓参りのルールを厳密に守るあまり、

お墓参りには行きたいけれど午前中に行けないからやめておこう

というようなことになると本末転倒です。



大切なのは

ご先祖様を供養する気持ち

です。


現代のライフスタイルに合わせてその気持ちが表現できるよう、

お墓参りの時間帯も柔軟に考えられるようになっている

のが実情なのです。



ただ、
夕方や夜からのお墓参りには注意したいことがあります。

  • お墓の掃除がしにくい
  • お墓の多くは足元の段差などの危険がある
  • 霊園には閉門の時間がある

という点です。


お墓の掃除がしにくいというのは、先ほど紹介した「お墓参りに望ましい時間」の裏返しでもありますね。

しっかり墓参りをしようと思うと、結構な仕事量になります。

(もちろん、頻繁にお墓の掃除をされているようなケースなら、そのつど軽めの掃除だけで済むので、ものの15分程度とか、そんな場合もありますが。)


お墓の多くは、限られたスペースを有効活用するために、多くの段差が存在します。

また、墓石の角など転倒時のリスクも高いです。


さらには、そもそも霊園にあるお墓だと閉門の時間もあります。


こうしたことから、午後からお墓参りに行くにしても、できるだけ明るいうちにお参りすることをおすすめします。


ちなみに、

「お昼以降にお墓参りをすると霊がとりつく」

として、朝のお墓参りを促す地方もあります。

先ほど紹介したように、
古くは、お墓参りが1日の最優先事項とされる時代がありました。


そうしたことから、

「お墓参りを済ませてから他のことをしないとよくないことが起こる」
↓↓↓
「お昼以降のお墓参りは霊がとりつく」

とすることで、朝のお墓参りを大切にしようとする先人の知恵があったようです。



まとめ

一般的には、

朝のお墓参りが無難

です。

ただ、

午後からのお墓参りもマナー違反ではなく夕方や夜のお墓参りも可能です。

ですが、安全面・閉園時間からできるだけ明るいうちにすませるようにしましょう。


お墓参りにあわせてお供えする花のタブーについてはこちらに詳しく紹介しています。
↓↓↓
『お墓参りの花のタブーとは?おすすめの種類やお供えの意味もあわせて!』


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。