お客様へのコーヒーの出し方にもマナーがありますよね?お盆への乗せ方とかも含めて詳しく教えてもらえませんか。
うさロング
基本的にはお茶出しのマナーと同じですが、砂糖やミルクなどコーヒー特有のものもあるので詳しく紹介していきますね。
コーヒーの出し方のマナーと聞くと、
- ソーサーなどのお盆への乗せ方
- スプーンや砂糖、ミルクの置き方
- カップの取っ手の向きは右左どっちか
など、気になることが結構出てきますよね。
ところが、お茶出しのマナーのように詳しく解説されているものって意外に少ないんです。
そこでこの記事では、これらの疑問にお答えするためにコーヒーの出し方のマナーについて詳しくお伝えしていきたいと思います。
お盆(トレー)への準備
お客様にお持ちする場合には、お盆(トレー)に、
- コーヒーカップ
- ソーサー
- 砂糖
- ミルク
- スプーン(マドラー)
- きれいなふきん
これらを乗せてお持ちするようにします。
この場合、カップとソーサーは別々にして、重ねたソーサーの上にスプーン、砂糖、ミルクをまとめて置くとコンパクトにまとまります。
お盆にお湯飲みと茶托をセットする感覚と同じですね。
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大人数の場合のお茶出しのマナー|お盆の持ち方や順番は?出すのは右左どっちから?
https://the-right-manner.com/2476.html
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大人数の場合のお茶出しのマナー|お盆の持ち方や順番は?出すのは右左どっちから?
https://the-right-manner.com/2476.html
カップとソーサーを分けてお盆に載せるのは、運んでいる最中にコーヒーがソーサーにこぼれるの防ぐためです。
ふきんはお盆に乗り切らなければ、お盆に添えて手に持ちます。
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※こちらはお茶の場合ですが同じ要領となります。
なお、コーヒーの量はカップの7分目程度、濃さや温度にも気を配ります。
上記の写真を参考にしてくださいね。
この時、髪の毛や衣服がカップなどにかからないよう注意しましょう。
コーヒーの出し方の流れ
コーヒーを出すときの流れとポイントは、- 入室
ノックは3回 - コーヒー出し
サイドテーブルでセッティング
カップの底を拭う
カップの取っ手とスプーンの柄は右側に
ソーサーは両手で - 退室
お盆の裏側を自分に向けて
ドア前でお辞儀して退出
となります。
入室
入室する際は片手で軽く握り拳をつくり、3回ノックしてから入室します。ドアを開けてからは、
- 「失礼いたします」と挨拶・会釈して入室
- 静かにドアを閉める
- ドアの前であらためてお辞儀
の流れとなります。
お辞儀をするときは、髪の毛や衣服についたほこりがお盆にかからないよう、お盆は体の正面からずらします。
※こちらはお茶の場合ですが同じ要領となります。
コーヒー出し
サイドテーブルにカップやソーサーを乗せたお盆を置きます。サイドテーブルがない場合は、会議や応接に使用しているテーブルの下座側、邪魔にならない位置に置いてください。
このとき、下座側の社員には、
などと声掛けするといいですね。
このとき、下座側の社員には、
お茶をお持ちしたのですが、お出しする準備をさせていただいてよろしいですか?
などと声掛けするといいですね。
サイドテーブルの上で、お客様にお出しするコーヒーをセットしていきましょう。
このとき、ソーサーにセットする前にカップの底をふきんで拭くことを忘れないでください。
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※こちらはお茶の場合ですが同じ要領となります。
運んでいる最中にこぼれたコーヒーでカップが汚れていないかよく確認しながらとなります。
まず、もしカップに絵柄がある場合は、絵柄がお客様の正面になるようにカップをセットします。
絵柄がない場合は、カップの取っ手がお客様から向かって右側にくるようにセットしましょう。
ただ、取っ手が左側にくるようにセットしても間違いではありません。
というのも、両者の違いは、
と言われていて、それぞれマナーとして成立しているものだからです。
最近では右側が一般的になっていますが、あなたの会社でどちらかで統一するルールがあるなら、そちらにならってくださいね。
というのも、両者の違いは、
- 右側:アメリカンスタイル
- 左側:ヨーロピアンスタイル
と言われていて、それぞれマナーとして成立しているものだからです。
最近では右側が一般的になっていますが、あなたの会社でどちらかで統一するルールがあるなら、そちらにならってくださいね。
- スプーン
スプーンはカップの手前に柄が右側にくるように置く - 砂糖
スティックタイプの砂糖はカップの手前側にスプーンと平行に置く
ピラミッドタイプの砂糖や角砂糖はスプーンの左側に置く - ミルク
ポーションタイプのミルクはカップ左側のソーサーの空いたスペースに置く
シュガーポットやミルクポットはテーブル上の皆が使いやすい位置に置く
お出しする砂糖やミルクの形状に合わせて臨機応変に対応してくださいね。
ポーションタイプのミルク
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コーヒーを出す順番
コーヒーをお出しする順番は、基本的には席次の考え方と同じです。来客側の上座から順に、自社側の下座が最後になります。
コーヒーをお出しする際は、お客様の右側後方から「どうぞ」などと声をかけてからお出しします。
ソーサーの縁は両手で持つようにしましょう。
お茶出しも茶托を両手で持って出すので同じイメージですね。
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コーヒーを置く位置はお客様の右斜前が望ましいです。
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※こちらはお茶の場合ですが同じ要領となります。
ただし、テーブル上に書類が置かれてる様子などを見て、お出しする位置は調整するようにしましょう。
退室
全員にコーヒーを出し終えたら退室です。退室する際はお盆とふきんを手に持って、ドアの前で一旦お客様の方へ向き直ってから「失礼いたします」とお辞儀をします。
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お盆は自分の方に裏側が向くよう気をつけてくださいね。
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まとめ
お客様へのコーヒー出しがちゃんとできそうに思えてきました^^
うさロング
いざ実践の場面になると教科書どおりにいかないことに直面すると思いますが、まずはしっかりと基本的なコーヒー出しのマナーを押さえてくださいね。
まとめると、
準備の段階では、カップとソーサーは別にしてお盆に乗せること。
また、コーヒーを出すときの流れとポイントは、
- 入室
ノックは3回 ↓ - コーヒー出し
サイドテーブルでセッティング
カップの底を拭う
カップの取っ手とスプーンの柄は右側に
ソーサーは両手で ↓ - 退室
お盆の裏側を自分に向けて
ドア前でお辞儀して退出
でした。
コーヒーカップに絵柄があれば、絵柄をお客様の正面に向けてくださいね。
ソーサーへのセットの仕方さえ覚えてしまえば、あとはお茶出しとほとんど同じです。
お茶の場合もコーヒーの場合も共通するのは「おもてなしの気持ち」。
お客様に気持ち良く過ごしていただけるよう、丁寧な所作を心がけましょう。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。