カメチキン
蕎麦の食べ方にもマナーがあるのでしょうか?「わかってないな〜」って思われるのはイヤだな〜…
うさロング
蕎麦の食べ方で大切なのは粋ですよ!詳しく解説していきましょう。
たしかにそばは庶民的な食べ物
マナーなんて気にするほうが野暮
なんて方もいらっしゃいます。
ですが、実はそばには
粋(いき)
とされる食べ方があります。
マナーとはちょっとニュアンスが違います。
粋な食べ方というのは、
そばの食べ方がわかってるね〜!
みたいなニュアンスです。
マナーのような、
こう食べないとダメ!
という、かた苦しいものとは違うもの。
そこでこの記事では、
- 「粋」なそばの食べ方
【参考文献】
こちらの記事は以下の文献を参考に作成しています。
こちらの記事は以下の文献を参考に作成しています。
- 『世界一美しい 食べ方のマナー』(高橋書店)
Contents
そばの粋な食べ方
そばの楽しみ方の1つが、香りです。- そば自体の香り
- つゆの香り
を楽しみながら食べることで、
そばのおいしさをより深く味わうことができます。
そして、
香りを楽しむために必要な動作が、
そばをすすること。
すすることで空気とそばが一緒に口に中に入り、
鼻近くにある香りを感じるセンサーにそばの香りが触れるのです。
上手にそばの香りを楽しみながら食べる順序の一例をご紹介します。
- そばだけを食べる そばを3本程度箸で取る
- つゆの香りを楽しむ つゆの入った器を手に取り、香りを楽しむ
- そばとつゆを食べる そばを6本程度箸で取る
- 薬味は最初からはつゆに入れずに徐々に足して変化を楽しむ そばに直接のせた味わいを楽しむのもあり
そばだけをすすって食べ、そば自体の香りと味を楽しむ
つゆにサッとくぐらせてすすって食べ、そばとつゆの香りと味を楽しむ
以上が、そばを粋においしく食べるために知っておきたい基本情報でした。
以下では、もう一歩進めて、
そばの盛り方の違いによる食べ方についてお伝えしていきましょう。
山盛りと平盛りのそばの食べ方
そばの盛り方には主に2通りあります。山のように盛られた山盛りと、
平に盛られた平盛りです。
それぞれきれいに食べる方法があります。
- ざるの中心から外側に向かって円を描くような盛り方
- ざるの左から右へ巻くように置いた列を手前から奥に数列並べた盛り方
ざるの中心から外側に向かって円を描くような盛り方の場合は、
外側のすそのほうから中心へ向かって円を描くように食べます。
そばの盛りつけとは逆方向ですね。
手前から奥に数列並べた盛り方の場合は、
そばの手前から少しずつ食べます。
山盛りも平盛りもこのように食べることで絡まりにくく、盛りつけを崩すことなく食べることができます。
わさび・ねぎなど薬味の楽しみ方
そばのおいしさをより引き立ててくれる薬味。いただきますと同時にいきなり薬味をたっぷりつゆに入れ、そばを食べ始める人を見かけることがあります。
冒頭でもお伝えしたように、そばは庶民の文化で、食べ方に口を出すのは野暮なこと。
でも、粋に食べるなら、様々な味を楽しむ薬味の使い方がおすすめ。
おすすめの薬味の食べ方を、2パターンご紹介します。
薬味を少しずつ、つゆに入れる
はじめはつゆに薬味を入れず、つゆの味だけでそばを楽しみます。数口食べたあと、
少しずつ、つゆに薬味を足して味の変化を楽しむ食べ方
です。
薬味をそばの上に置く
そばを食べるつど、そばの上に薬味を置いて楽しむ食べ方
ですね。
つゆに味が付かないので、
つゆだけの味、様々な薬味が加わった味、それぞれ楽しむことができます。
とくにわさびは、つゆに溶かすと風味を感じにくくなるのでもったいない、という意見も多いですね。
そば湯の美味しい飲み方
そば湯とは、そばをゆでた汁のこと。ゆで汁を飲む文化ってなんだか変わっていて面白いですが、
実は、そば湯には生活習慣病シミやしわの予防効果がある
ルチン
が含まれており、なかなか侮れない汁なのです。
ただ、ルチンは塩分により分解されてしまうので、
ルチンの効果を期待するならそば湯だけで飲む必要があります。
もともと、そば湯の飲み方自体に決まりはありません。
まずはそば湯をそのまま飲んで柔らかい風味を味わい、
そのあとつゆで少しずつ割って、好みの味を作りながらいただくのがおすすめです。
そばはあくまで庶民の食べ物。
江戸時代の昔から、ササっと食べてお店に長居せず、早めに次のお客さんに席を譲るのがマナーだったそうです。
こうした気遣いは現代にも通じますね。
まとめ
カメチキン
ざるそばを粋に食べられそうな気がしてきました〜^^
うさロング
マナーというほどかた苦しく考えずに、美味しく食べる方法、と気楽に考えてみましょう。
まとめると、
そばには、マナーというほどのものではないですが、
美しく、おいしく食べるための粋な食べ方があります。
今回ご紹介した粋な食べ方は、
- 香りを楽しむためにもすすって食べる
- そばの味や香りを楽しんだ後につゆをつけて楽しむ
- 盛り方により食べやすい食べ進め方がある
- 薬味にも楽しみ方がある
- そば湯はそのまま飲んだりつゆと割ったりして飲む
となります。
そばは、世界でも珍しい、音を立てて食べることを前提とした食べ物。
香りを感じながら、ぜひ楽しんでください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。