カメチキン
親類の四十九日の法事があるんだけど、香典袋の書き方がわからなくて…
うさロング
仏式では通夜や葬儀とは違う表書きになりますし、宗教によっても違うので整理してみましょうか。
四十九日などの法事で持参する香典袋の書き方って、ちょっと悩ましいですよね。
通夜や葬儀に比べると、法事に出席する機会が少ないからだと思います。
しかも、単に書き方だけじゃなくて、
・四十九日と三回忌の節目では香典袋やその書き方も違う?
・遺族の宗教が違うとどうなるの?
なんて疑問に思いだすと、ますます悩みは深まってきます。
そこで、この記事では、
・仏式、神式、キリスト教式の法事での香典袋の書き方
について詳しく紹介していきたいと思います。
なお、本来「香典袋」というのは、通夜や葬儀の際に遺族に渡す現金を包む袋のことをさします。
なので、法事で持参する現金(供物料)を包む袋としては適切な表現ではないです。
この場合、「不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)」と表現するのが正確です。
ただ、法事の場合も「香典袋」と呼ばれるケースが一般的なので、この記事もそれにならって表記することにしますね。
なので、法事で持参する現金(供物料)を包む袋としては適切な表現ではないです。
この場合、「不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)」と表現するのが正確です。
ただ、法事の場合も「香典袋」と呼ばれるケースが一般的なので、この記事もそれにならって表記することにしますね。
法事(=法要)での香典袋の書き方
法事の香典袋の書き方で、まず押さえておきたいポイントは、- 宗教によって表書きは違う
- 仏式では葬儀の表書きと違う(神式とキリスト教式は葬儀と同じ)
- 節目の法事ごとに表書きを変える必要はない(どの宗教も)
の3つ。
この3つに注意しながら、仏式、神式、キリスト教式それぞれの書き方を確認していきましょう。
なお、香典袋の選び方、水引の注意事項は、通夜・葬儀の場合と同じになります。
(後ほど紹介しますが、関西の法事では黄白の水引を使うこともあります。)
こちらの記事に詳しく説明していますので参考にしてくださいね。
↓↓↓
香典袋の種類と水引の色との関係は?包む金額や宗教での違いについても解説
(後ほど紹介しますが、関西の法事では黄白の水引を使うこともあります。)
こちらの記事に詳しく説明していますので参考にしてくださいね。
↓↓↓
香典袋の種類と水引の色との関係は?包む金額や宗教での違いについても解説
仏式の場合
仏式での法事といえば、・初七日
・四十九日
・一周忌
・三回忌
・七回忌
・十三回忌
・十七回忌
・二十三回忌
・二十七回忌
・三十三回忌
・四十九日
・一周忌
・三回忌
・七回忌
・十三回忌
・十七回忌
・二十三回忌
・二十七回忌
・三十三回忌
などがありますが、忌明けの四十九日以降、
節目の法事ごとに表書きを変える必要はありません。
ですので、四十九日も三回忌も表書きは同じです。
なお、四十九日の前までは「御霊前」、「御香典」とします。
(浄土真宗では亡くなってすぐに仏様になると考えられているので「御仏前/御佛前」です。)
というのも、仏教では、亡くなってから7週間(49日間)、死者の霊は現生とあの世の間をさまよい、その後極楽浄土に行き成仏するといわれています。
49日目を界に「霊」→「仏」になることから、「御霊前」→「御仏前」と表書きも変化するというわけです。
(浄土真宗では亡くなってすぐに仏様になると考えられているので「御仏前/御佛前」です。)
というのも、仏教では、亡くなってから7週間(49日間)、死者の霊は現生とあの世の間をさまよい、その後極楽浄土に行き成仏するといわれています。
49日目を界に「霊」→「仏」になることから、「御霊前」→「御仏前」と表書きも変化するというわけです。
そして、仏式の法事で用いられる表書きには、
- 御仏前/御佛前(ごぶつぜん)
- 御供物料(おくもつりょう):法事で品物の代わりに現金を供える場合
- 御供(おそなえ):法事で品物をお供えする場合(品物の代わりに現金を供える場合も)
などがあります。
一番無難な表書きは、御仏前/御佛前です。
不祝儀袋の書き方としては、以下のようになります。
表書きは薄墨が正解?
正式なマナーとしては、通夜・葬儀と同様、法事でも薄墨が正解です。悲しみの涙で墨が薄れた…
という見立ては通夜・葬儀、法事で変わりません。
現に、法事の際の引き物の表書きの「粗供養」、「志」は薄墨で書かれています。
ただ、市販の香典袋は濃墨で書かれていることも多いため、記事内も濃墨で統一しています。
水引の注意事項
関西地方では、- 四十九日以降は黄白
- 一周忌以降は黄白
など、一定期間過ぎたタイミングで水引の色を
黒白→黄白
に変える場合があります。
かなり地域差があるので、身近な年長者に地域の習慣を確認できるとよいですね。
神式の場合
神式の法事には、・毎十日祭(五十日際まで)
・百日祭
・一年祭
・三年祭
・五年祭
・十年祭
・
・
・五十年祭
・百日祭
・一年祭
・三年祭
・五年祭
・十年祭
・
・
・五十年祭
などがあります。
神式でも節目の法事ごとに表書きを変える必要はありません。
神式の法事で用いられる表書きには、
- 玉串料/御玉串料(おたまぐしりょう)
- 御榊料(おさかきりょう・みさかきりょう)
などがあります。
一般的には、玉串料/御玉串料が用いられます。
香典袋は蓮(はす)の花のイラストがついていないものを選んでくださいね。
※蓮の花がついていると仏式のものとなります。
キリスト教式の場合
キリスト教の法事には、カトリックなら、
・3日目
・7日目
・30日目
・1年目
・7日目
・30日目
・1年目
などに教会で追悼ミサを行います。
プロテスタントでは、
・1週間目or10日目
・1か月目
・1か月目
などの昇天記念日に教会などで記念際を行います。
カトリック、プロテスタントいずれも
- 御花料/お花料
と表書きします。
※百合の花のイラストが入っているものあります。
また、カトリックであれば、
- 御ミサ料
で表書きしてもかまいません。
まとめ
カメチキン
これで法事の表書きはちゃんと書けそうです。
うさロング
通夜や葬儀の「御霊前」のような各宗教共通の表書きがないので注意が必要ですね。
まとめると、
・法事の香典袋の表書きは各宗教によって異なる
という点に注意が必要です。
それぞれ、
- 仏式:御仏前(←原則通夜・葬儀では使わない)
- 神式:玉串料
- キリスト教式:御花料
と覚えておけば大丈夫です。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。