カメチキンカメチキン

この間テレビで「お答えする知見がない」という言い回しを聞いたのですが、言葉の使い方として正しいのでしょうか?



うさロングうさロング

知見に続く言葉は何が正しいのか、意味とあわせて解説していきましょう。







いきなりですが、

・お答えするような知見はもっていない
・コメントできる知見はもっていない
・知見がないので知見がないと言っている
・それにお答えする知見がない

こんな禅問答のようなコメント、ご存知でしょうか?


これは、2018年のある政治家のコメントです。

当時話題になったので耳にしたことがある人もいらっしゃるかもしれません。


さて、このような知見という言葉、

はたしてどのような意味があるのでしょう。

わかっているようで深くは知らない知見について
  • 意味
  • 使い方
  • 類語
について詳しく解説していきたいと思います。

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知見の意味

知見は、知ると見るという漢字が結びついた語です。
(2語の熟語)

意味を辞書で調べると
実際に見て知識を得ること
獲得・蓄積した専門知識と一連の現象をいかに考えるかという総合的観点
出典:明鏡辞書、新明解辞典
とされていて、

・実際に経験として得た知識
・見て得て獲得して蓄積した知識


という意味が含められています。


智見と智賢

知見を調べると出てくる似た語句です。

智見は辞書で引くと一緒に出てきますが、

現代では知見を使い智見の方を使うことは稀です。

もちろん、意味としては同じ意味の言葉です。

智賢は、賢く智恵のあることを表す別の意味の言葉となります。

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知見の使い方と例文

すでに紹介したように、知見という言葉の意味は、

・実際に経験として得た知識
・見て得た知識

ということです。


つまり、

実体験として自分のものとした知識

という言葉なので、そのようなニュアンスを反映した例文を紹介しましょう。


知見がない

(実体験としての)知識がない場合に使います。

この記事の冒頭で紹介した政治家の発言はこの使い方です。


例文:その分野に対しては知見がない。


【巷の使用例】



知見を広める

世の中のことを見聞きして知識を広く得た際に使います。


例文:実際にその土地へ出向き、郷土文化の知見を広める


【巷の使用例】



知見を深める

「深める」になると、体験や経験を通して知識をより掘り下げた場合に使います。


例文:知見を深めるには、長い時間が必要だ

【巷の使用例】



知見を得る

体験を通して知識を得ることができた際に使います。


例文:実習を行うことで、知見を得ることができた。

【巷の使用例】


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知見の類語

さらに、知見という言葉と似ている類語や表現を紹介していきましょう。

うさロングうさロング

類語を知ることで、逆に知見の理解が深まりますよ。



知識

知見と似たように、
・知識がない
・知識を得る
という使い方もされます。

ですが、

知識の意味は
(勉強などによって得られた)物事について知っていること
です。


知見との違いは、

知っている内容が、

実際に行なった経験でなくとも良い

という点です。


知恵

・知恵がない
・知恵を得る
という使い方もされますが、

知恵の意味
物事の道理や筋道がわかり、処理や判断をする能力のこと
です。


知見は経験して得た知識ですが、

知恵となると、さらに、

判断する能力をもっていることになります。


理解

こちらも
・理解がない
・理解を得る
という使い方もされますが、

理解の意味
物事の筋道・道理・理由を知ること、意味・内容を飲み込むこと
です。

知見と違い、

実際に経験する、目で見るといったことは必要ありません。


見識

・見識を深める
・見識を広める
という知見と似た使い方がありますが、

見識の意味
物事の本質を見透かすことができる判断力のこと
を言います。

意味を見ると、知見とは別物だとわかりますね。

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まとめ

カメチキンカメチキン

「お答えする知見がない」という使い方は間違ってないんですね。



うさロングうさロング

そうですね。言葉の使い方というよりも、使う状況の方が問題になった事例かもしれませんね。


まとめると、

知見の意味
・実際に経験として得た知識
・見て得た知識

となります。

類語や似た表現としては、
・知識
・知恵
・理解
・見識

といった言葉があります。


それぞれの言葉の意味をしっかりと理解して、

知見の理解を深めていきましょう。


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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