祝儀袋をむき出しでバッグの中に入れて持参する
というのは大人のマナーとしていささか不適切。
大人としての常識を疑われないためにも
祝儀袋などの贈りものは
袱紗(ふくさ)に包んで持参したいもの
とはいえ、いざ袱紗を使うとなると
- お祝いごとにふさわしい袱紗の色
- 袱紗での祝儀袋の包み方
など気になることも出てきます。
そこで、この記事では
- 慶事に用いる袱紗の色
- 袱紗での祝儀袋の包み方
- ハンカチや風呂敷は袱紗の代替となるか
などについて、イラストを用いながら詳しく紹介していきます。
慶事での袱紗の色は?
お持ちの、またはこれから購入されようとしている袱紗の色は大丈夫ですか?というのも、袱紗の色は
- 慶事(お祝いごと)
- 弔事(お悔やみごと)
によって使ったも良い色が異なります。
結婚式のご祝儀のような慶事の場合は、
- 赤
- オレンジ
- 桃色
- えんじ
- 金
など、暖色系の明るい色の袱紗を使います。
また、暖色ではありませんが、
- 紫
- 薄紫
- 白
も慶事向けの色で
紫は慶弔どちらでも使えます。
ちなみに、弔事には
など、寒色系の色を用います。
- 緑
- グレー
- 紫
など、寒色系の色を用います。
袱紗での祝儀袋の包み方
イラストをお示ししながら解説します。①祝儀袋を袱紗の中心より左側に置きます。
(つめがついているものは、つめが右側にくるように袱紗を広げて)
②向かって左側の角を内側に折りたたみます。
③上の角を内側に折りたたみます。
④下の角を折りたたみます。
(祝儀袋は点線のあたり)
⑤右側の角を、祝儀袋の右端を軸に左側へ折りたたみます。
⑥裏返します。
⑦余った角を折りたたみます。
(つめがついているものは、かけてとめる。)
包んだ後、右開きになるのが慶事用の包み方
です。
これが逆になると(左開きになると)弔事用の包み方
になってしまいます。
くれぐれも間違えないようにしましょう。
袱紗をハンカチや風呂敷で代用
袱紗はハンカチや小さめの風呂敷で代用することも可能です。ですが、いくつか気を付けなくてはならない点があります。
色
ハンカチや風呂敷の場合も、先述した慶事向けの色を選んでください。全体的な色が慶事向けであれば、柄物でも構いません。
柄
ただ、柄物でも縁起の悪い柄を使わないように
気を付けてください。
花柄のハンカチは多いので、縁起が悪いとされている花や植物の例を以下に挙げました。
参考としてください。
【縁起が悪いとされる花・植物の例】
良い意味も併せ持った花、必ずしも縁起が悪いとは言えない花もあります。
ですが、悪い意味やイメージがある以上避けた方が無難です。
- 蓮、菊:弔事を連想させる
椿:花が終わるとき花の付け根からぼとりと落ちる様が、首が落ちるようで縁起が悪いとされている
藤:花が垂れ下がることが、運気の低下を連想させる
枇杷(びわ):庭に植えると病や不幸を呼ぶとされている
良い意味も併せ持った花、必ずしも縁起が悪いとは言えない花もあります。
ですが、悪い意味やイメージがある以上避けた方が無難です。
また、キャラクター物はカジュアルすぎるため避けましょう。
カジュアルという意味では、
タオル地のハンカチも袱紗に使うにはカジュアルすぎるため避けます。
同じお祝いごとでも、
例えば、目上の方の慶事にハンカチで包んだ祝儀袋を持参するのは、さすがに
あまりマナーを知らないのかな?
という印象を与えてしまいます。
普段あまり使わないものですが、1,000円前後で買うことのできる低価格の袱紗もあります。
やはり事前に準備しておくことに越したことはありません。
まとめ
細かいマナーはありましたが、包み方自体はとても簡単。
大人のための一歩進んだマナーとして
ぜひ袱紗で包んだ祝儀袋を持参したいものです。
『明るい色を選び、慶事の場合は右開き』
これだけはお間違えのないよう!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。