出産内祝いの品物も決まって

あとは

熨斗(のし)紙をどうするか

を残すところ。


でも、のし紙の書き方って、

「お祝い」などの表書きに始まり

のし紙には苗字を書くのか

名前にはふりがなが必要なのか

など、気になることが結構ありますよね。




そこで、この記事では

出産内祝いののし紙

  • 表書きの書き方
  • 苗字・名前の書き方
  • 水引の選び方など熨斗のあれこれ

について詳しく紹介していきます。



出産内祝いののし紙にはなにを書く?

マナーの解説に入る前に、

のし紙の構成

について確認します。

これを知っておけば、この先の解説が読みやすくなりますよ。

(のし紙の構成)



表書き(おもてがき)

・「内祝い」
・「寿」
・「御入学祝」

など、お祝いを贈る目的が入ります。


名入れ(ないれ)

誰からのお祝いなのか分かるよう

贈り主の名前(人名や会社名)

が入ります。


熨斗(のし)

「のし」というとのし紙全体のことと思われがちですが、本来はこの部分を「のし」といいます。

「のし」については最後に詳しく紹介します。


水引(みずひき)

・色
・線(紐)の本数
・結び方

が様々で、用途によって使いわけます。


それでは続いて、のし紙を構成する各部の書き方について紹介していきましょう。

表書きの書き方

出産内祝いの表書きには、

  • 出産内祝
  • 内祝


と書きます。



名入れの書き方

名入れの部分は、贈り主の名前を書くのが原則ですが、

出産内祝いの場合は

お披露目の意味を込めて

生まれた子どもの名前のみ

を書くのが一般的です。




また、

ふりがなも必要に応じて書く

ようにします。


例えば、

  • 当て字を使った名前の場合
  • →心愛(ここあ)、青空(そら)など
  • 複数の読み方ができる名前の場合
  • →知香(ちか/ともか)、一樹(いつき/かずき)など


ただ、近年、名前の読み方は多様化しています。

①、②に当てはまらない名前でも

書いておいた方が親切ですね。


名入れの考え方

子どもの名前のみを書くのが一般的ですが、

それ以外の書き方がマナー違反というわけではありません。


あくまで
内祝いは幸せのおすそ分け

内祝いとしてどんな幸せをおすそ分けするのか考えてみると、

  • 子どもが生まれた幸せなら
  • →子どもの名前のみ
  • 佐藤家に子どもが生まれたという一家の幸せなら
  • 苗字のみ

となります。


一般的なマナーとしては、

子どもの名前のみ

ですが、

どのように書くかは、地域性、世代差もあります。

気になる場合は、身近な人に確認すると安心できますね。



双子の場合

双子の場合、

2人分の名前を書く

ことになります。


兄(姉)を右側、弟(妹)を左側に書きます。



のし紙は、

社会的地位の高い人を右から順に並べる

というマナーがあります。

そのため、わずかではありますが年長者である兄(姉)が右になります。

ただし本当にわずかな差ですので、

出産内祝いののし紙では、このマナーはあまり気にしなくて大丈夫です。

のし紙のあれこれ

のし紙の右上にある飾りを「熨斗(のし)」と呼ぶことは紹介しました。


この熨斗の中の黄色い部分は、

鮑(あわび)を熨(の)して乾燥させた「熨斗鮑(のしあわび)」を現し、

熨斗鮑を紅白の紙で包んだ部分を「熨斗(のし)」と呼ぶようになっています。


昔は、慶事(おめでたい出来事)の贈り物として、鮑などの酒の肴(さかな)が添えられていました。

その名残として、熨斗鮑が慶事の象徴とされ、

今でも、熨斗が贈答品の目印として用いられている

というわけです。

水引について

のし紙の水引ですが、

出産内祝いでは

  • →慶事向けの色である「白と赤」
    (慶事では「金と赤」も用いますが、出産内祝が控えめなお祝いなことから)
  • 本数
  • →基本である5本
    (慶事では7本も用いますが、出産内祝が控えめなお祝いなことから)
  • 結び方
  • 蝶結び

    の水引を使います。
    水引の結び方いろいろ
    水引の結び方には、



    といくつかの種類があります。


    そのうち、ほどいて何度でも結びなおせる

    蝶結び(ちょうむすび)は、



    • 出産
    • 進学

    など、何回あってもうれしいお祝いごとに使います。


    逆に、一度きりの方がよい

    • 結婚
    • 弔事

    などの場合は、一度結んだらほどけない

    • 結び切り(むすびきり)
    • 鮑結び(あわびむすび)

    を使います。


    関西では、鮑結びは結婚、出産、入学などのお祝いから弔事まで幅広く使われています。



    のし紙のかけ方

    最後に、

    贈り物へののし紙のかけ方には、

    • 内のし
    • →品物にのし紙をかけてから包装紙で包む
    • 外のし
    • →品物を包装紙で包んでからのし紙をかける

    の2種類があります。


    どちらが正しく・誤りというものではありませんが、

    内祝いの元々の意味は

    「幸せのおすそ分け」

    にありますので、


    出産内祝には、

    控え目な印象のある内のし

    がおすすめです。

    内のしと外のしの違い・使い分けについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
    ↓↓↓
    内のしと外のしの違いは?使い分けについてもくわしく!
    (工事中)

    まとめ

    出産内祝いののし紙の書き方をまとめると、

    • 表書き
    • 「出産内祝」「内祝」
    • 名入れ
    • 子どもの名前をふりがな付きで
      →双子だと長男・長女を右側に

    となります。


    また、関連情報として、

    • 水引
    • 紅白・5本・蝶結び
    • 内祝いは内のし

    となります。


    これで出産内祝いののし紙関係はバッチリですね。

    出産内祝いにはメッセージを添えて感謝の気持ちを伝えたい、というあなたはこちらの記事もどうぞ。
    ↓↓↓
    出産内祝いに添えるメッセージの例文!友人や親戚向けの書き方やポイント&注意点は?


    それでは最後までお読みいただきありがとうございました。