お盆やお彼岸などのお墓参りの時期…

お姑さんに

“マナーを知らない嫁”

なんてレッテルを貼られないためにも


花の種類にタブーはあるのか?

しっかり押さえておきたいポイントの1つですよね。




そこで、この記事では

  • 花の種類のタブー
  • おすすめの花の種類
  • そもそもお花をお供えする意味

について、詳しく解説していきます。

うさロングうさロング

この記事を読み終えても、くれぐれもお姑さんには下手で接してくださいね。





お墓参りの花にタブーはあるの?

どんな花をお供えするか

最終的には家族のみなさんの判断となりますが、


一般的に

お墓参りの花にはタブーとされる種類があります。


具体的には、

  • トゲや毒を持つ花
  • 匂いが強すぎる花
  • 花粉が落ちやすい花

となります。

では、1つずつ詳しく見ていきましょう。

トゲや毒を持つ花


仏事全般で好ましくないと言われています。


・トゲが刺さることで出る『血』
・毒がもたらす『死』

を連想させるからです。


トゲのある花の代表的なものは

バラ

ですね。


毒を持つものとしては、

・ヒガンバナ
・鈴蘭
・水仙


を覚えておいてください。

お彼岸の時期に咲くことから「彼岸花」と呼ばれているのに、

お墓にお供えするのはタブーとされるのは意外です。


ですが、彼岸花には、「アルカロイド」と呼ばれる毒性が含まれており、彼岸花の汁に触れることで皮膚炎を起こします。

そのため、名称や咲く時期に関わりなくタブーとされているのです。

匂いが強すぎる花

周りにも花の香りが漂ってしまい、

これを

「迷惑だ」

と感じる人もいます。

また、

虫も寄ってきやすくなります。


このような匂いの強い花としては、例えば、

・ユリ
・梅


があげられます。


ただ、

ユリの中でも

テッポウユリ

であれば、そこまで香りがきつくなく、お供えすることもできます。

花粉が落ちやすい花

落ちた花粉が

・墓石
・洋服


を汚してしまい、

なかなか取れない上に染みになってしまうことからタブーとされています。


先ほど、香りのところで紹介した

ユリ

は、花粉の落ちやすさから見ても避けたい花です。

故人が好きだったのでどうしても供えたい場合

お供えにタブーな花とはいえ、

・バラ
・ユリ


ポピュラーな花です。


亡くなった人が好きだった

ということも多くあると思います。


そんな場合は、花屋さんで処理をしてもらうという方法があります。
(もちろん、ご自分でも)

  • 棘をはさみや手で取ってから供える
  • 花粉をあらかじめ落としてから供える

などです。

少しの工夫でタブーな花もお供えすることができます。



お供えにおすすめの花の種類

お供えには避けるべき花の種類を紹介したところで、

続いては、その逆に、

お供えにおすすめの花の種類について紹介していきます。

無難なのは『仏花』

花の種類にこだわりがなければ、

お花屋さんであらかじめお供え用に売られているもの

から選ぶのが無難です。


一般的には、

・菊を数種類とそのときどきの花の花束

があります。


『仏花』と呼ばれているお供え用の花で、

マナー違反になるような要素をもつ花はありません。

ユリが入っていても、花粉の処理などもきちんとしてあります。

よく使われるのは菊

お供えの花というと、

やはり菊のイメージだと思います。


「菊の香りは魔よけの力を持つ」
(菊の匂いはお線香とも相性がいいという考え方もあり、昔から許容される匂いだったようです。)

という言い伝えもありますし、

長くもつことからも、

昔から墓前に供える花によく選ばれる花です。

先ほど紹介したように、仏花にも菊が入っています。

お供えする花の特別ルールとして、

四十九日が明けないうちは『白』をメインとする

というものがあります。


四十九日は、亡くなった人が生きているときにどんなことをしてきたかに基づいて、極楽へ行くのかあるいは地獄なのか、行き先の決定を待っている期間です。

裁くのは閻魔様。

白い花は

「この人は慎ましく生きてきましたよ」

ということを後押しするものとされています。

好きな花でお供え用に作ってもらう

花屋さんに

「お墓に供えたいのですが」

と相談してみるといいでしょう。

予算や入れたい花なども伝えれば、

全体的なバランス、避けるべき花に配慮しながら上手に作ってくれます。

故人への想いも大切に
お墓に供える花についてタブーがあることを紹介しましたが、

あくまで一般的なルールです。


最も大切にしなければいけないのは、

故人への想い。


タブーにとらわれずに

・故人が好きだった花
・家族の想い

などが優先されるべきです。
(後ほど理由は解説します。)


管理人にも、学生時代に亡くなった友人がいます。

お母様はいつも口癖のように

「淋しいのは嫌よね」

とおっしゃって、仏壇の前にはたくさんのカラフルなお花を飾っていました。


遠方なので頻繁にお墓参りには行けないのですが、

管理人も花を贈るときにはタブーにとらわれず、

・ピンク
・黄色
・オレンジ…

と、亡くなった友人が好きだった元気が出るような色をわざと選んでいます。


タブーを知りながら、家族の想いも汲んだ花をお供えする

最も大切にしたいところです。

関連記事>>>『お墓参りの花の値段と相場!どこで買うのがおすすめ?』



お墓に花を供える理由

そもそも、

お花は故人のためにお供えするのではありません。


花が咲いている期間は短いもの。

健気に咲く花の姿から、命の尊さを思い、感謝をささげる…

そういう意味でお墓に花をお供えするのです。


そう。
お参りする私たちのために、お供えの花はあります。


ですから、墓前に供えられた花はこちら側に向けます。

故人のためなら、墓石の方を向いているのが自然ですが、

私たちがその花を見て、尊くもはかない命を想うためのものなのです。


こうしたお墓に花を供える本当の意味から、

タブーよりも何よりも、

故人を想う今を生きる人たちの気持ちを優先させるべき

ということになるのです。

墓前に造花を供えることについて

このように、花を供える意味を考えると、生花をお供えすることが原則です。

ただ、昔に比べて生活も変化し、お墓のすぐ近くに住んでいるというわけにはいかなくなりました。

夏の暑い時期は、お花もすぐしおれてダメになってしまいます。

生花がいつまでも墓前にあるのも美しくない、
とはいえ頻繁にお墓の片づけにも行けない…

そんな理由から、造花を選ぶこともマナー違反ではないとされています。

基本は生花、造花を選びたいなら親戚などにもよく相談して…

というスタンスがいいでしょう。


生花のお供えや造花のお供えにまつわる花の片付けのルールについてはこちらの記事をどうぞ。
↓↓↓
『お墓参りの花の片付けはどうする?供え方や持ち帰りのマナーなどをくわしく!』

まとめ

いちばん大切なのは、故人への想い。

その気持ちを形で示す1つの例が、花だと考えればいいのではないでしょうか。


マナーやタブーを知ったうえで、故人への想いを大切にする…


そんな洗練されたお墓参りにしたいものです。


ただし、くれぐれもお姑さんにはご相談お忘れなきよう。


お墓参りの時期に悩んだら?お彼岸を含めたお墓参りの時期についての記事はこちら。
↓↓↓
『お彼岸のお墓参りはいつからいつまで?おすすめの時間帯や行けないときの対処法も!』


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。