カメチキンカメチキン

同僚のご家族に不幸があったのですが、「ご愁傷様です」の使い方がわからなくて…



うさロング2

「ご愁傷様です」の意味や具体的な使い方を例文とともに紹介していきますね。







ご愁傷様です

といえば、

ご不幸があった遺族へのお悔やみの言葉…


それはわかっているんですが、

日常生活ではめったに使わない言葉だけに

・どんなシチュエーションで
・どんな言い回しで

使えばいいのか、

いざとなるとむずかしかったりします。


悲しみの場面でおかしな言葉遣いをすると、

ご遺族の悲しみを理解していないようで

大変失礼なことにもなりかねません。


そこで、この記事では、
  • ご愁傷様の意味
  • お悔やみ申し上げますとの違い
  • 具体的な使い方と例文
  • ご愁傷さまの言い換え
について詳しく解説していきたいと思います。

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悲しみの席でも恥をかかない、大人のマナーを身に着けましょう!





ご愁傷さまですの意味

「愁傷」の「愁」という文字には、

さびしくて心細い、わびしい

などの意味があります。


この「愁」と「傷」を合わせて、

寂しくて心細さのあまり、心が傷ついてしまった状態

のことを言います。

悲しい気持ちを表す最上級のことばです。


初めに「ご」をつけ、語尾に「さま」をつけるのは

相手の気持ちを察していたわる言葉だからです。



こうして「ご愁傷様です」の表現の意味は、

相手を気の毒に思う気持ちを表現したお悔やみの言葉

となるわけですね。


「ご愁傷様」には、

こうした、気の毒に思う気持ちを、

軽いからかいの意を含めていう場合もあります。

例えば、

休日にも出勤とはご愁傷さま

といった使い方です。

お悔やみ申し上げますとの違い

「悔やむ」

済んでしまった事柄を悔しく思う

という意味の言葉です。


ご不幸の場合には、

亡くなってしまったことを悔しく思い悲しむ

という意味になります。


この言葉は、自分の気持ちを伝えるものなので、

申し上げるという謙譲語で丁寧に表現します。


言葉の頭に「お」をつけるのは、より丁寧に表現するためです。


つまり、

ご愁傷様です相手の気持ちを表現する
お悔やみ申し上げます自分の気持ちを表現する

という違いがあります。



ご愁傷様ですの使い方

基本的には、

ご遺族に向かって使う話し言葉

です。


お通夜や告別式などで、ご遺族の方の気持ちを推し量って

この度は誠にご愁傷さまです。

口頭使います。


大切な人を亡くされて、さぞかし寂しくて辛い思いで心が傷ついておられるでしょうね…

という思いを込めます。


なので、通常は、

電報、手紙、はがき、メールには使いません


よく、

お悔やみをメールで伝えてもいいのか?

と問題になりますが、

そもそも、お悔やみをメールで伝えることが許されるのは、

メールで訃報が届いたとき

と考えておきましょう。


あくまでお悔やみの言葉は、

・ご愁傷様です
・お悔やみ申し上げます

ともに、直接口頭で伝えることが正式です。


メールでのお悔やみは取り急ぎの返信と考えて、

・改めて直接お悔やみを伝える

ほうが丁寧です。

ご愁傷様ですを使うシチュエーション

「ご愁傷様です」は、

ご遺族に会った時の

最初のお悔やみの言葉

として使います。


  • 告別式
  • お通夜
  • その他ご遺族と最初に会ったとき

などですね。


その後の法事などで再びあった会った時には使わないよう注意です。


ちなみに、法事などで会った際には、

・早いものですね。もう、一年もたつんですね。
・この一年大変でしたね。
・その後、お変わりございませんか。

などがふさわしい言葉となります。



目上の人にも使えるか

ご愁傷様です、との表現は、

・目上の人
・部下
・友人

いずれにも使えます。


ただ、挨拶をするご遺族が、

年上の場合や上司のような目上の人の場合には、より丁寧に

「ご愁傷様でございます。

と伝えるといいですね。

簡単な例文




ご愁傷様と伝える相手によって、

微妙に表現を使い分けましょう。

【ご遺族と日頃から交流がある、あるいは、ご遺族が年下や部下の場合】

「この度は、ご愁傷様です。とても残念です。」

あまり固い言葉より、ほんの少し柔らかい感じの方が、親身な感じがしてご遺族の気分も和らぎます。

【ご遺族が目上の方や上司】

「この度は、ご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます。突然のことで言葉もありません。」

と付け加えると丁寧ですね。



ご愁傷様の言い換え

本当に親しい人の親族が亡くなった場合、

「ご愁傷様です。」という言葉は、

他人行儀な言葉に聞こえてしまいます。


こんな場合には、

「大変だったね。」
「残念だったね。」


という言葉を使います。


そのあとで、

「本当に突然だったので何と言っていいかわからなくて…」
→ショックで言葉を失ってしまった言い方

「何かお手伝いできることがあれば、言ってちょうだいね。」
→お通夜のときのお茶出しや軽い雑用、告別式の受付などを手伝うことも

などと続けます。

NGな言葉は?




よくある言葉に、

「お察しいたします」
「気持ちわかるわ」
「お気を落とされませんように」
「元気出してね。」

などがあります。


ところが、このような言葉はご遺族の気持ちをより刺激しまうことがあります。


大切な人を亡くされた場合、

「お察しいたします」

といわれると、

「私の気持ちが、あなたにわかるわけないわ。」

と思う人もいます。

普段、気さくな人でも、大切な人を亡くして気持ちが不安定だからです。


また、元気づけの言葉も、

「元気なんてでるわけないじゃない。」

と、ご遺族にとっては厳しい言葉がけに聞こえてしまうこともあります。

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ご遺族の気持ちを考えたつもりが、相手の気持ちを傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。





まとめ

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ご愁傷様ですを使うシチュエーションや注意すべきことがよくわかりました。



うさロング2

ご遺族は深い悲しみの中にいます。複雑な言葉がけよりも、シンプルにお悔やみを伝えたいものですね。


まとめると、

ご愁傷さまの意味は、

相手を気の毒に思う気持ちを表現したお悔やみの言葉

で、

お悔やみ申し上げますとの違いは、

ご愁傷様です:相手の気持ちを表現
お悔やみ申し上げます:自分の気持ちを表現

となります。


使い方としては、

  • 口頭で伝えるのが基本
  • 目上・目下にかかわらず使える

となります。

具体的な例文は本文を参考にしてくださいね。


うさロング2

「ご愁傷さまです」はシンプルなのにいろんな気持ちを込めたとても優れた言葉なんです。


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。