カメチキンカメチキン

「ボトルネック」ってファッション用語だけではなく、ビジネス用語としても使うのでしょうか。



うさロングうさロング

ファッションでもビジネスでも使いますね。語源を押さえればなんてことはありませんよ。







「コストがかさむところがボトルネックなんだよね〜」

なんて表現、会社でよく聞きますよね。


文脈からなんとなく理解はできるのですが、

ボトルネックってなに?

と改めて聞かれると、ちょっと説明に窮してしまいそうです。


そこでこの記事では、

  • ボトルネックの意味や語源
  • ボトルネックの使い方
  • 類語

について、わかりやすく紹介していきたいと思います。



ボトルネックの意味

ビジネスシーンで使うボトルネックとは、

仕事や作業全体のスムーズな進行をとどこおらせる要因のこと

をいいます。


例えば、とある製品を販売するために様々な作業工程(プロセス)を組んでいきます。

仮にA工程、B工程、C工程としましょう。

その中でB工程が専門過ぎて高度な知識が求められるため、作業ができる人が少ない状態だったとします。

となると、どうしてもB工程で時間がかかってしまう…


つまり、

B工程で時間がかかることで、作業全体がスムーズに進行しなくなってしまいます。

この場合、作業遅延のボトルネックは、このB工程になるわけです。

辞書では?

辞書上はどのように定義されているのでしょうか。

大辞林には、
ボトルネック:〔瓶の首の意〕生産活動や文化活動などで,全体の円滑な進行・発展の妨げとなるような要素。隘路(あいろ)。障害。ネック。
と記載されています。


辞書の定義からも、円滑なスケジューリングなどができない要因を

「ボトルネック」

と言うのだなとイメージが湧くのではないでしょうか。

ボトルネックの英語表記と語源

ボトルネックは英語で

bottleneck

と書きます。

直訳すると「瓶の首」となり、先ほどの大辞林でも記載されていましたね。


ビジネスの世界で生まれた言葉ではなく、ごくごく普通の単語として存在しているわけです。


ではどうして、ビジネスシーンで使用されるようになったのか?


語源は、瓶の形にあります。

首が細い瓶は、中身がなかなか出てこないことってありますよね。


これは、出口が狭いため、流れがとどこおってスムーズに出てこないから。


瓶の首のせいで、チョロチョロとしか出てこない!

なんてイライラしたこと、あなたもあるのではないでしょうか?


その様子が、工程遅れの要因と重ねってビジネスシーンをはじめ様々なシーンで使用されるようになったわけです。



ボトルネックの使い方と具体例

ボトルネックという言葉は非常に汎用性の高い言葉で、様々な業種で利用されています。

一般的なビジネスシーンだと、

ビジネスマン2

今回の企画おもしろいね!
ただ、調整先が多いところがボトルネックだな。
その点さえ解決できれば、GOできるんだけど…


というように使われます。

その他の業種での使い方も簡単に紹介しましょう。

経済関係

”ビジネス”と考えてもいいのですが、経済状況について会話する中では、

お金の動きが鈍化したときに使われることが多いです。

よく使用されるのは、需要と供給のバランスが崩れていることについてです。

【使用例】
  • 需要に対して供給が全く追いついていないことがボトルネックになって経済を停滞させている。
  • インフラの整備が追いつかないと経済活動の様々な面でボトルネックを生じやすい状態になってしまう。

交通渋滞




交通の世界では、

交通渋滞の発生要因となる交通容量が小さい道路のこと

を指すときに使います。

例えば、橋やトンネルがある道路などで使用されます。

【使用例】
  • ○○町にあるA橋がボトルネックになって渋滞が発生してしまっている。
  • 3つの道路が合流する国道線がボトルネックになり車両の流れを悪くしている。

IT関係

システムの処理速度やネットワークの転送速度を低下させる要因

という意味になります。

【使用例】
  • LinuxにおけるボトルネックはCPUの使用率にある。
  • TCP送受信のタスク量がボトルネックになっている。

ファッション

ボトルネックといえば、ハイネックの中の一つですね。

  • 二重に折り返すほど長い襟(えり)=タートルネック
  • 折り返すほどの長さではない襟=ボトルネック

と区別されています。


【使用例】
  • ボトルネックのニットを購入した。
  • ボトルネックコーナーに可愛い服がたくさんあった。



ボトルネックの類語

以下にはボトルネックと良く似た言葉を紹介します。

  • 律速(りっそく):速さを律すること。一番時間のかかるところという意味で使われます。
  • 隘路(アイロ):通路として狭い。物事を進めるとき阻害要因となる問題。
  • 遅延要因:遅れてしまう原因。要因。
  • 瓶首(へいしゅ):まさにボトルネックです。
  • ネック:ボトルネックを略すと「ネック」。



まとめ

カメチキンカメチキン

ボトルネック=「瓶の首」とイメージすることで使い方もわかってきました!



うさロングうさロング

語源を知ると意味も理解しやすいですよね。


まとめると、

ボトルネックとは、

仕事や作業全体のスムーズな進行をとどこおらせる要因のこと

で、

ビジネスシーンだけでなく、

  • 経済
  • 交通渋滞
  • IT
  • ファッション

の業種でもよく使われる言葉です。

よく聞く、「ネック」と同じ意味なんですね。

うさロングうさロング

これからどんどん「ボトルネック」を会話に盛り込みましょう!



それでは最後までお読みいただきありがとうございました。